2021.03.19 イ・ユル記者


ミッテ区議会、「平和の少女像」安全保障決議案採択

「永久設置が実行されるまでその場に留まれるよう設置許可を求める」請願



(ベルリン=聯合ニュース)イ・ユル特派員=ベルリン「平和の少女像」がその場に継続して留まることになった。


先に地域議会が決議した少女像の永久設置のための議論が終わるときまでだ。


ベルリン少女像前で国際女性デー集会

6日(現地時間)ベルリン平和の少女像前で国際女性デー記念集会が開かれている。 この日の集会は現地の女性団体コラジ女性連合とコリア協議会が共同主催し、参加者はベルリン市役所まで街頭デモを行った。 2021.3.7



ベルリン市ミッテ区議会は18日(現地時間)に全体会議を開いて、このような内容の「平和の少女像安全保障決議案」を議決した。



フランク・ウェルテルマン議長(緑の党)はこの日の全体会議で「平和の少女像安全保障決議案が賛成多数で議決された」と宣言した。



表決には区議員52人が参加して39人が賛成し、13人が反対した。ベルリン連立政府参加政党である社会民主党(SPD)と緑の党、左派党など進歩3党議員が賛成票を投じた。反対票はキリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)から出た。



左派党が提出した決議案は、平和の少女像をミッテ区に永久設置する方法を準備し実行する時まで少女像の安全を保障するために現在の場所に設置許可を継続延長するようミッテ区に請願する内容が含まれている。



ミッテ区議会は昨年12月1日、平和の少女像をミッテ区に存置し続けるための方法を区議会参加のもとに準備するという内容の「平和の少女像永久設置決議案」を議決した。



永久設置への道が開かれたベルリン平和の少女像

ベルリン・ミッテ区モアビート地区の子どもたちが平和の少女像を見つめている。

ベルリンミッテ区議会は1日(現地時間)、平和の少女像の永久設置のための決議案を議決し、少女像の永久設置のための方法を準備することにした。2020.12.3



決議案には、平和の少女像に対する撤去命令を撤回して、当初今年8月14日だった設置期限を9月末まで6週間延長する内容も含まれている。



左派党のティルロ・ウルフス区議会議員は「昨年12月1日平和の少女像を永久設置するための方法を準備することが決議され、来る5月10日が処理期限であるのに度々の要請にもかかわらず区役所側があいまいで、いまだ議論が進展していない」と指摘した。

あわせて、「今年私たちはコロナ19で封鎖が続く状況でまもなく夏休みを控えており、その後には選挙がある」としながら「こうしたなか、少女像が設置許可期限が終了したという理由である日突然消えるのは望ましくなく、安全を保障するために準備した決議案」だったと説明した。



ウルフス議員は「少女像は単なる韓日問題ではなく、軍事紛争と女性に対する社会的暴力という根源的な問題という視点で見なければならない」として、「今回の決議は永久設置のための議論がスピードをあげるための合図となるだろう」と強調した。



ミッテ区長は、日本軍「慰安婦」被害者を賛える少女像が国際的な戦争被害女性の人権問題であるという点を認めて昨年7月設置を許可し、少女像は昨年9月末ミッテ区地域の街頭に建てられた。



しかし設置後、日本側がドイツ政府とベルリン州政府に抗議するや、ミッテ区は昨年10月7日撤去命令を下した。



これに対しベルリン市民社会が反発して少女像設置を主管した現地市民団体であるコリア協議会(Korea Verband)が行政裁判所に撤去命令効力停止仮処分申請を提出するとすぐにミッテ区が撤去命令を保留して一歩退いた。その後ミッテ区議会は去る11月7日に撤去命令撤回決議案を採択した。



「ベルリン少女像設置」を推進したコリア協議会代表

ドイツの首都ベルリン市に平和の少女像設置を主導したコリア協議会(KoreaVerband)ハン・ジョンファ代表が2日(現地時間)インタビューに答えた。

ベルリン市ミッテ区議会は去る1日平和の少女像永久設置決議案を議決し、今後区議会参与のもとに少女像の永久設置のための法案を準備することにした。 2020.12.3



コリア協議会ハン・ジョンファ代表は「永久設置のための議論が終る時までずっとその場に留まるという決議なので、ベルリン少女像が永久居住証明を受けたのと同じ」としながら「今後永久設置のための議論がスピードを上げることができるように協議を続ける計画」と話した。


(訳 方清子)


原文

https://n.news.naver.com/article/001/0012270064