2020.01.23. 



1. 本日茂木敏充日本外相は1月8日ナヌムの家で暮らす女性たちが日本国を相手に提訴した損害賠 償請求勝訴判決について「国際法違反」という主張とあわせ、是正措置を講じるよう談話を発表しま した。


これに対しナヌムの家は女性たちに代わり以下のような立場を表明します。



 2. 2016年の訴訟の開始から、日本政府は主権免除を理由に被害者の声を無視しており、勝訴判決 後も同じ主張を繰り返しています。日本政府は「慰安婦」問題のような重大な人権侵害事件に関し国 家の免除を適用することができない、というソウル中央地裁と国際社会の声を無視したまま再び説得 力のない一方的な主張だけを繰り返しています。これに対し強く遺憾の意を表します。 




3. 日本軍「慰安婦」問題が公論化されてからの30年間日本政府は、国連人権委員会・女性差別撤 廃委員会・人種差別撤廃委員会・自由権規約人権委員会・拷問防止委員会・社会権規約委員会および 米国下院・オランダ下院・カナダ連邦議会下院・欧州議会など国際社会による勧告を無視し続けてき ました。



自らは国際社会による勧告と国際世論に対し背を向け続け、自分たちが不利な場合にのみ国際慣習法を持ち出すということが、どれだけ恥ずべき行為なのか日本政府には自覚してほしいと思い ます。 




4. 日本政府はこれまで、日本軍「慰安婦」問題についてお詫びと反省、不可変的な謝罪、法的賠償、自国民への歴史教育などの本来やるべきことには背を向け、この問題を被害国との合意等で揉み消そうとする非常識な行動を常としてきました。


これに対しナヌムの家は日本政府に対し再度次のよ うな事実関係を指摘したいと思います。


日本軍「慰安婦」問題は韓日間の問題ではありません。この問題は国際社会の人権規範と国際社会による勧告を無視しながら、歴史的事実ではないと主張する日本政府の問題です。



したがって韓日関係の悪化は韓国の司法判断のためではなく、過去の歴史を否定して歪曲し続ける日本政府に責任があります。


日本政府は“歴史は隠そうとするほど目立つものであ る”という真理を一日でも早く気づくとともに、今からでも誤りの過去を反省しそれを後世に伝える 責任を尽くしてほしいと思います。




 5. 最後にナヌムの家は今回の判決後の措置に関し市民社会と関連団体の意見を総合的に収斂し近いうちに再度立場を明らかにするようしたいと思います。


 ナヌムの家/日本軍「慰安婦」歴史館

 キム・テウォル、ウォン・ジョンソン、ホ・ジョンア、矢嶋 宰、チョン・スンナム、チョ・ソンヒ ョン、イ・ウギョン、リュ・ウンギョン、コ・イェジ