今日はメーデーです。労働正義のために奮闘し、命を懸けて献身しているすべての人に敬意を表します。パレスチナ戦争を終わらせようと闘争している多くの人たちにも応援と支持の気持ちを送ります。このような日、私たちは朝鮮半島をめぐって今も進行中の悲惨な歴史戦争を目の当たりにしています。

 



さる419日、右翼史観が顕著に反映された日本の中学校の歴史教科書2種が日本政府の検定を通過しました。

 

日清戦争など軍国主義・帝国主義戦争を美化し、大東亜戦争という用語で植民地支配と侵略戦争を正当化し、強制動員の被害を必死に縮小して、朝鮮半島の植民地支配が近代化につながったという記述が満載された教科書です。

最も衝撃的な部分は、日本軍の「慰安婦」が日本軍によって強制的に動員されたという事実を積極的に否定することを超えて、まるで存在しなかったかのように歴史的事実を捏造している点です。日帝植民地時代の戦争犯罪を記憶し、謝罪と法的賠償を要求してきた全世界の市民の熱望で少女像が建てられたにもかかわらず、「ある政治団体」が意図的に設置し、「ウソ」を広めているという説明も入っています。

 



「韓国の政治団体はソウルの日本大使館前に慰安婦像を立て、世界の多くの都市にも設置し続けている。例えば、米国のサンフランシスコに建てられた慰安婦像には、数十万人の女性が日本軍の奴隷となり、ほとんどが命を落としたという説明がある。しかし、日本軍が朝鮮の女性を強制連行した事実はなく、彼女らは報酬を得て働いていた。日本軍が彼らを従軍記者や従軍看護婦のように軍隊によって戦場に連行された事実はない。彼女らのほとんどが死亡したという事実もない。事実に反することが世界に宣伝され、韓国で謝罪と賠償を請求されるようになった原因は、一人の日本人(吉田清治)のウソに関係している。(レイワ書籍 中学)

 



そして423日、日本の与野党国会議員90人余りは太平洋戦争A級戦犯が合祀されている靖国神社に集団参拝しました。 岸田首相はこれに先立つ21日、「内閣総理大臣 岸田文雄」名義で供物を奉納しました。

 



これに呼応するかのように、韓国内各地に建てられた少女像を誹謗中傷し、攻撃する事件が発生しています。 「醜物撤去」と書かれた黒い袋をかぶせたり、「撤去」マスクをかぶせたり、寿司と日本産ビールを使って少女像を嘲笑する事件も発生しました。 この非道行為をした者は、「少女像に座って寿司を食べ、一杯飲んだ」と日刊ベストセラーストアに関連写真と文章を自慢げに投稿しました。

 



このような悲惨な歴史的退行に油を注いだのは尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権です。尹政権は対日屈従外交を超えて自滅外交に終始し、独島近海で自衛隊と軍事訓練を行い、強制動員「第3者弁済案」を強行し、日本軍「慰安婦」被害者が提起した日本国に対する損害賠償請求訴訟の勝訴を黙殺するなど、日本の戦争犯罪に免罪符を与えるために奔走してきました。新内鮮一体派を政府の要職の各処に配置し、最近では「朝鮮は内部で腐敗したから滅びた。日本は朝鮮王朝と戦争をしたことがない」と発言して「植民地史観」論争を起こした鄭鎮碩(チョン・ジンソク)を秘書室長に任命しました。

 



このような政府の所業に対する審判がこの410日総選挙でした。 歴史忘却と毀損に対する国民的審判であり、無知と無道に対する戒めであり、真実を回復しようとする強烈な市民の意志の表明でした。 どんな弾圧と迫害にも屈せず、再び立ち上がり、平和と民主主義、人権を正しく立て、守ろうとする抗議の波でした。

 



強制された沈黙の幕を破った被害者の声が全世界に響き渡ったように、小さなキャンドルが野火のように広がり、戦時性暴力に対する世界の人権規範を変え、ついに法廷に日本の戦争犯罪を刻み込んだように、この巨大な力とエネルギーが消えることなく、今日を生きる私たち全員が歴史のもう一人の証人となって、次の世代の教訓となるでしょう。

 



正義記憶連帯は、過去34年間と同様、今後もより強固な歴史と人権の柱となり、皆さんと共に歩むことを誓います。

 



202451

正義記憶連帯理事長 李娜榮(イ・ナヨン)




(訳 権龍夫)