517()12時半から13時半まで、猛暑の中でしたが、第64回目の水曜行動in新宿を開催しました。


この日の行動は、猛暑の中でしたが、200枚のリーフは、ほとんどなくなり、みなさん、リーフを受け取って下さいました。

「頑張ってください」という声を通行人の何人かからいただきました。


また、うれしいことに韓国から留学している学生の方が、「暑いので大変でしょう!」と、名前を名乗ることなく、ペットボトルの水をわざわざ買って差し入れしてくれました。




月間報告は、wamの池田恵理子さん。




G7が始まるが多くの問題がある。


日本はジェンダーギャップがG7の中で最下位であり、LGBTQの問題についても未だに解決していない。


報道の自由度も最下位。徴用工問題について岸田首相は「心が痛む」と言ったが、国家責任は認めず、植民地支配責任、加害責任も認めていない。



そんな中、フィリピンの支援団体が国連に行って発信すると聞いたが諦めず闘っていることに希望をもち、連帯する。



権力を持った者たちが事実を隠してしまおうとすると、問題がなかったかようになる。

100年前の関東大震災での朝鮮人・中国人大虐殺も、いまだにほとんど知られていない。忘れてはならないことは、私たちが検証して伝えることが大事だ」。





一坪反戦地主会関東ブロックの外間三枝子さん





日本では天皇の戦争責任を問うてこなかった問題が大きい。


毎日新聞「沖縄復帰51年、米兵の言葉、乱された心 95年暴行事件 冷静を心がけても言葉出ず 法廷通訳の女性」という記事(516日付)を取り上げ、「(法廷通訳の女性は)常に冷静に、と心がけてきたが、米兵・男たちの身勝手な動機や行動に心が乱され、95年の少女暴行事件の裁判でもそうだった」という内容を紹介。




日本では天皇の戦争責任を問うてこなかった問題が大きい。昭和天皇が亡くなった時、ペ・ポンギさんは「天皇は謝ったの?」と言ったことを忘れてはならない。そして今、岸田政権は沖縄を戦場にする大軍拡をやろうとしている。許されない!民衆の側が怒りの声をあげ、連帯の闘いをしていきたい。




在日本朝鮮人人権協会の朴金優綺(ぱくきむ・うぎ)さん



日本政府の謝罪を心から願っていたペポンギさんの意思を受け継ぐ

「ペポンギさんを記憶する」というテーマで、ペポンギさんと交流のあった金洙燮さんから聞いたペポンギさんとの出会いについて語りました



日本政府の謝罪を心から願っていたペポンギさんの意思を受けつぎ、記憶し、日本の国家責任を認めさせるために「4・23アクション」を2015年から続けている。


記憶し、今を生きる私たちの問題として考えていくことを大切に運動を続けている。(詳しくは、近々発行予定。現在、詳細未定)





戦時性暴力問題連絡協議会の保田千世さん




ジャニーズ事務所前社長の性暴力問題―事実をあいまいにしたままの謝罪では被害は取り返される


成人になった被害者が顔を出して告発したことにより、ジャニーズ事務所前社長の事務所所属の少年たちに対する性暴力加害が明らかになった。

性暴力は、力の強い者が、力の弱い者に対して行われる。

芸能活動の成否のカギを握る社長のタレント志望の10代の少年たちへの性加害が今回のジャニーズ問題。



514日に現社長がネット上で「被害を訴えられている方々に深くおわび申し上げます」と謝罪したが、前男性社長が亡くなっていることを理由に事実認定を避けた。また、今後、被害者からのヒアリングや第三者委員会の設置もしない、加害事実は知らなかったと、事務所の加害責任を取ろうとはしていない。


事実を明らかにして、二度と同じことが起こらないようにするのが必要であるにも関わらず、事実を明らかにしないまま、いくら謝罪をしようとも問題は繰り返される。日本社会ではいつもすぐ「謝る」が、事実を明らかにしないので繰り返されている。



その構造は、日本軍「慰安婦」問題と同じ。

かつて日本軍が植民地や侵略した国の女性たちに行った「慰安婦」問題も、力の強い者が、力の弱い者に対して行った性暴力だ。



いまも日本政府は「慰安婦」問題について「何度も謝っている」と言っているが、「強制連行はなかった。性奴隷ではない」と事実を認めない。

事実を認めないことが、今に続く日本の問題だ。


(報告 木瀬慶子)

 









■当日配布のリーフ



リーフ表



  リーフ 内容(裏面)







■〈リーフ 本文)■ 




     沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力
           ~再び沖縄を戦場にするな

 




「台湾有事から日本を守るため」にと今、自衛隊基地建設とミサイル配備が南西諸島に


「台湾有事は日本有事」と意図的に危機感があおられ、自衛隊基地が与那国島から奄美大島・馬毛島までの島々に建設され、ミサイルが搬入されています。日米共同作戦のための大演習も行われています。



「沖縄をはじめとする島々を守り、日本を守り、住民や国民を守るため」だと言われています。

 

 


アジア太平洋戦争で捨て石とされた沖縄、日本軍「慰安婦」とされ、戦後は捨てられた女性たち


「だまされて連れてこられて、知らん国に棄てられてさね」と語った裵奉奇(ペ・ポンギ)さんは、朝鮮半島から連行されて渡嘉敷島の慰安所に入れられ、戦後、帰国することができないまま、沖縄で生涯を閉じました。



沖縄には日本軍慰安所が 140か所以上もあったことが調査の結果分かっています。ペ・ポンギさんのような朝鮮人女性が多く連れてこられ、慰安所での性奴隷生活を強要されたことを沖縄の住民が証言しています。また、沖縄・辻遊郭の女性たちも日本軍「慰安婦」にされたことが明らかになっています。 



1937年の中国侵略から始まった戦争の敗色が濃くなると、本土防衛のため沖縄にも軍を置き、そこでも当然のように慰安所を設置し、敗戦後女性たちは棄てられ、置き去りにされました。



 

戦後の米軍統治と1972年「日本」復帰後も、繰り返される米軍の性犯罪

 

[帰宅途中の27歳女性、側溝に落とされて4人に強姦される 5192日](公文書)


[海水浴に来ていた2人の女子中学生を石で殴って気絶させ強姦 75419日](新聞記事)

[高校生が学校の帰途、公園内で強姦 8410月](証言)


これらは沖縄で起きた米兵らによる女性への性犯罪のほんの一部です。米軍統治下でまともに性犯罪が裁かれず、事件化もされず、被害者が何年も後に証言するということもあります。



復帰後も、199594日、米兵3人が、12歳の少女を拉致、集団強かんした事件がおき、最近では20164月、ウオーキング中の島袋里奈さんが、米軍人によって殺害され白骨化した遺体で発見されるという痛ましい事件が起きています。2023年のいまも米軍犯罪は止まらず、米軍人関係の刑法犯の検挙数は昨年2022年が、直近10年間のうち最多の54件になっています(沖縄県警統計)。統計に上がらない米軍による性犯罪は、いまも日常的に繰り返されています。

 



 軍隊は女性を守らない、住民を守らない、二度と沖縄を戦場にするな


沖島島をはじめと島々島々の人々は「自衛隊が日本を守ってくれる」と自衛隊配備に一時は賛成したものの、ミサイルが運びこまれる状況に、「(自衛隊基地は)住民を守るのではなく、戦争のためだとわかり、騙された」と不安が広がっています。


「軍隊は女性・人権を守らない」、かつて「慰安婦」とされた女性たちや県民の4人に1人が亡くなった沖縄の人々の教訓です。


二度と沖縄を戦場にするな!戦争ではなく対話と人権を!