〈正義連〉第1595回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府発足から1年が過ぎた。1年前の水曜デモで私たちは、「国民の期待と希望が懸念と失望になり、遂に水の泡のように消えてしまわないことを切に」願った。しかし、まさかが現実になって、国民の予想以上の行動に私たちは絶望した。列挙も難しいほどの事件の連続の中で、呼吸も難しくなる困難な日々が続いた。
不通と独善、傲慢と嘘、偽善と欺瞞、無知と無能、無責任と国民無視の日常化の中で歴史は否定され、平和は危うくなり、民主主義は退行した。ペコペコと加害者に屈従的な姿勢で一貫し、自国の最高裁判決と被害者の人権を売り飛ばし、権力機関の私兵化と政治の私物化で政治を失踪させ、敵か味方かという二分法的な論理でマスコミと労働を踏みにじり、ガバナンスを崩壊させた。日米同盟体制の下部構造に入り、新冷戦体制を助長し、領土主権も危うくした。史上最悪の貿易赤字と経済危機を引き起こし、民生を破綻させ、気候危機、環境危機への積極的対応はおろか、福島放射能汚染水放流という稀代の詐欺劇の主役まで自任した。
それなのに、こじつけと自画自賛、居直って他人の責任にするのはあきれ返る。連日の事故で焦点をぼかし、対応の余地すら与えない史上初の無知蒙昧な混戦戦術は、まさに歴代級だ。「新内鮮一体派が主導する冷戦回帰の逆走政権」という世間の評価も不思議ではない。
結局、就任辞に脈絡なく散りばめられていた「自由」は、大統領とその側近たちが何を言ってもいい自由、国民の声を聞かない自由、国益を毀損し、国民的自尊心を傷つける自由、マスコミを弾圧する自由、国家的惨事に責任を負わない自由、
戦争犯罪加害国に免罪符を与える自由、被害者の人権と歴史正義を売る自由、少数者と弱者を踏みにじる強者の自由、憲法を無視して憲法秩序を揺るがす自由、大韓民国国民が苦労して築いてきた民主主義と人権の価値を根こそぎ奪う自由であることが判明した。
それでも4年という政権任期の前に、私たちはただ力なくシニカルな態度で座視するわけにはいかない。現在の鬱憤と幻滅が落胆と無関心につながり、この政府の逆走が社会全般の右傾化と歴史の退行に固定化されてはならないからだ。私たちはこの場で、韓国の民主主義と人権、平和と正義のためにさらに熱く闘うことを誓う。未来世代により良い世界を引き継ぐために勇敢に先頭に立った日本軍性奴隷制被害者の遺志を受け継ぎ、被害者の尊厳と名誉回復のために、いかなる圧力と苦難にも屈せず、より強固に連帯して前進することを誓う。
2023年5月10日
正義の記憶連帯 理事長 李娜栄(イ・ナヨン)
(訳 権龍夫)