〈報告〉戦時性暴力問題連絡協議会 第84回 水曜行動 in 新宿 (2025.2.19)
2月19日(水)は、第84回目の水曜行動in新宿でした。晴天とはいえ寒風吹きすさぶ中で、横断幕も写真も飛ばされそうになり、みんなで手で持って何とか踏ん張りました。参加者は20人。リーフは250枚ほどを配布しました。以下、簡単に報告します。
■月間報告 この間の「慰安婦」問題関連の出来事 池田恵理子さん
国連女性差別撤廃委員会への拠出金除外問題、沖縄で相次ぐ米兵による性暴力に抗議し基地撤去を求める沖縄女性たちの集会、ドイツ・ケルンの「平和の少女像」設置への妨害問題など多岐にわたった。また人権活動家であったキル・ウォノクハルモニの逝去はとても悲しく、名乗り出た方は270人ほどであったが(実際には何万人もいるが)、今存命の方は7名となってしまった。サバイバーの無念の想いを受けつぎ諦めずに訴えて行きたい。日本のかつてのアジア侵略、植民地支配について自分たちの問題として引き受けていきたい、と発信しました。
発言内容のの詳細は、
https://www.restoringhonor1000.info/2025/02/84-in.html
■沖縄で頻発する米兵による性暴力
青木初子さん(沖縄一坪反戦地主会・関東ブロック)
沖縄で頻発する米兵による性暴力の歴史を怒りを持って告発しました。沖縄は全国の0・6%しかない土地に在日米軍の70%の基地がある。1972年に日本復帰したが憲法はないも同然。米軍はわがもの顔で軍事訓練を行っている。知らないうちに戦争に向かっている。日本の主権を主張できない日米地位協定も大きな問題であり、女性差別撤廃委員会も、「沖縄の米軍基地の集中は民族差別であり、軍事支配をやめよ」と勧告した。他人事と思ってはいけない、戦争は知らないうちにやってくる、米軍は住民を守らない、と全身の怒りを持って訴えました。
■サバイバーを記憶する 中国の被害者・楊時珍さん
田巻恵子さん(山西省・明らかにする会)
楊時珍さんは、日本兵によるものすごい性暴力をうけ、健康を回復することができず、裁判の原告となったが来日が出来なかった。
最後に、九州・大分の自衛隊弾薬庫建設の現場に行った報告とともに、いつの間にか戦時体制に組み込まれている今の危険な現状を訴え、アジア全域に侵略し性暴力を繰り返した日本軍の過ちを二度と繰り返してはならないと、訴えました。
発言内容の詳細は
https://www.restoringhonor1000.info/2025/02/84-in-2025219.html
■被害者が来日したときに医療ケアを行ってきた 田中栄子さん
被害者たちの傷の深さはひどく、日本軍の言うことを聞かないと拷問を受け指が曲がってしまっている方もいた。一人ひとりに人生があったが、無念のうちに多くの方が亡くなってしまった。絶対、戦争をさせてはならない。
被害者の人権回復を今生きている私たちが実現していきたい、と結びました。
●次回(85回)は、3月19日(水)12時半から新宿駅南口。