日本軍性奴隷制問題の被害生存者だった故金学順ハルモニが沈黙を破って日本軍の蛮行を告発し、自らの被害事実を証言した日から31年が過ぎた。今日もここ平和路で日本軍性奴隷制問題解決のための1559回水曜デモが開かれる。



水曜デモとはどんな空間なのか。


1992年から今日まで日本軍性奴隷制問題解決のために日本軍「慰安婦」被害者であるハルモニたちとともに声をあげ、全世界の市民が連帯する平和と連帯と和合、そして闘争の場だ。

30年、私たちはその歴史の中でどれだけの弾圧と抑圧があったのかを記憶している。

 


私たちは20151228日を忘れない。


槿恵政府当時、韓日両国首脳は日本軍「慰安婦」問題で拙速に合意した。その過程に被害当事者の意見はなかった。むしろ賠償ではなく補償という言葉を使って謝罪すらせず、少女像の撤去、性奴隷の言葉の使用禁止などの内容を核とした、極めて日本中心的な合意だった。過去の植民地支配の蛮行への反省がない日本の側に立って、むしろ被害当事者と連帯する市民を抑圧するあり様だった。そして、韓米日軍事同盟を推進しようとする米国の意志が韓日合意に影響を与えたことを私たちは知っている。

 


錫悦政府も同じだ。


錫悦政府は去る2015韓日合意を正常化しなければならないと語り、強制徴用労働者賠償問題に対しても屈辱的な態度で一貫している。 韓米日軍事同盟のために錫悦政府は歴史問題を後回しにしている。むしろ平和憲法を改正して戦争のできる国家としての復活を夢見る日本に力を貸している。

例をあげれば錫悦政府は日本の海上自衛隊創設70周年関連国際観艦式に韓国海軍の招待を受け、参加するかどうかを考慮している。海上自衛隊の象徴である旭日旗を掲げる行事への参加を悩むということ自体がとんでもないことだ。どんな合意と同盟も過去史問題の解決より先行させることはできない。

 


あらためて問う。


水曜デモとはどんな空間なのか。

水曜デモは戦争に反対し、平和をうたう連帯の空間であり、必ず日本軍性奴隷制問題の正しい解決を勝ち取らなければならないという抵抗の空間だ。幸いなのはいつも日本軍性奴隷制問題の正義の解決のために連帯と抵抗の声をあきらめない人々が「ここに」いるということだ。だから私たちは2015日韓合意を阻止し、平和の碑を守ることができた。だからこそ執拗なヘイト勢力と売国言論から水曜デモを守ることができた。また、朝鮮半島を戦争の脅威から守ることができた。そしてその声は今ここでも響き渡っている。

 


私たち大学生もさらに連帯して闘う心で水曜デモと平和の碑を守り、必ず日本軍性奴隷制問題を正しく解決するその日までともにすることを誓う。その決意を込めて私たちは次のように要求する。

 


一、日本政府は日本軍性奴隷制被害者に公式謝罪し、法的賠償せよ!


一、韓国政府は被害者の名誉と人権を回復し、歴史正義を実現するため、日本軍性奴隷制問題解決に積極的に取り組め!


一、青年学生が先頭に立って、日本軍性奴隷制問題を解決しよう!


 

2022831

1559回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および進歩大学生ネット一同



(訳 方清子)

















主管団体:進歩大学生ネット

進歩大学生ネットは青年学生たちの問題を超えて韓国社会の問題を解決するために行動する進歩的学生団体です。ソウル、仁川、江原、大田、慶南、慶北、済州島に支部があります。進歩大学生ネットは分断による軍事的緊張と戦争の脅威を終わらせるために韓半島の平和実現と自主的統一のために行動します。大宇造船における賃金の現状復帰を求める労働者たちのストライキと、15年間凍結された運送料の引き上げを要求する「ハイト眞露」労働者たちの籠城に連帯し、農民たちの生存を脅かすCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)に反対するなど青年学生はもちろん労働者、農民、貧民、すべての民衆が主人となる民主社会の実現のために行動します。