〈正義連〉第1555回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(主管 仁川国際高等学校社会参加クラブ ユートピア)
1992年、日本軍性奴隷制問題解決のためのために始まった水曜デモは今日第1555回を迎えました。私たちは今日も日本軍性奴隷制問題解決に努力していますが、日本政府は今もこの問題から目を背けて実像を隠そうとしています。
日本軍性奴隷制問題は解放45年にしてようやく実情が明らかになり始めました。しかし日本政府は現在日本軍性奴隷制問題を否定し、すでに植民地支配を反省した事を主張して法的責任を回避しています。これに加えて政権交代以降靖国神社参拝を強行したり、歴史歪曲に力を注いでいます。
日本軍性奴隷制問題は反人道的犯罪行為として国際法上実践規範に違反したものです。さらに世界人権宣言五条に明白に違反した反人道的で反人権的犯罪行為です。
これについて国連は日本政府の謝罪を勧告し、国連傘下関連機構も日本政府に対して問題の解決を持続して要求しています。国際社会あるいは日本軍性奴隷制問題が人権侵害であり、脱法行為であると認識しています。しかし、日本政府はこの問題が1965年に締結された韓日請求権協定で解決されており、2015年韓日合意で再び最終的・不可逆的に合意を結んだものと強調しており、性奴隷制問題を否定しています。
現在、日本が見せている態度は第二次世界大戦当時、戦争犯罪を犯した他の戦犯国家とは全く違います。
日本のように戦争中性奴隷を動員していたドイツは過去にナチがしでかした蛮行を認識し、これを心から反省する姿を粘り強く見せてきました。元西ドイツ首相ヴィリー・ブラントが第二次世界大戦当時数多くの人々が虐殺されたポーランドのワルシャワ地域の犠牲者追慕碑の前で膝をついた事件を現代史の重要な瞬間として位置づけたりもしました。
このように日本のような戦争犯罪の歴史を持つ国家は真実で率直な謝罪を伝え、戦争犯罪者に対する教育を行い、当時の惨状を見せる展示会を開催するなど、自らの恥ずべき歴史を知らせるために努力してきました。
しかし、現在、日本政府は過去の日本帝国主義の蛮行を隠すことに汲々とするばかりで、被害者に対する真の謝罪と法的賠償を行ってはいません。これに対し私たちは日本政府が過去日本帝国主義の戦争犯罪の事実を認めて日本軍性奴隷制問題の解決のために積極的に努力することを要求します。
日本軍性奴隷制問題は単純に日本と被害国間の問題ではなく、国際社会の問題でもあります。被害者は中国、台湾、インドネシア、東ティモールなど様々な国に存在し、被害ハルモニたちに対する人権保障及び法的賠償を要求する動きがいたるところで起こっており、平和の少女像や碑は世界各地に建立され、国際社会の構成員たちを迎えています。
しかし現在のように日本政府が問題解決のためのどのような努力も見せないでいる状況で国際社会は被害者たちを保護し、彼らの苦痛を減らすために一層団結しなければなりません。日本政府は現在の無責任な態度から抜け出し、自らの歴史的過ちを認めて変化する姿を見せなければならないでしょう。日本が過去の戦争犯罪の事実に国家的責任があることを認定し、公式謝罪するまでは日本軍性奴隷制被害ハルモニたちをはじめとする戦争犯罪被害者たちの苦痛は持続するでしょう。痛みの歴史を正しくとらえ、平和の未来へと進むためには国際社会のみんなの努力が必要です。
過去に日本帝国主義がしでかした残酷な戦争犯罪事実は忘れても忘れられてもなりません。歴史を保全する義務がある未来世代として私たちは日本政府が戦争犯罪について国家的責任を認めて日本軍性奴隷被害者ハルモニたちに公式的に謝罪する日までこの問題を忘れないでしょう。また、日本が自らの過ちを認めた後にも国際社会と協力してこのような痛みの歴史が繰り返されないよう努力するでしょう。これを土台として私たちは次のように主張します。
1、日本政府は過去の日本帝国主義の戦争犯罪事実を認め、被害者たちに公式謝罪せよ。
1、日本政府は日本軍性奴隷制問題解決のために積極的に努力して被害者の声に耳を傾けよ。
1、日本政府は歴史歪曲を中止し、正しい歴史教育を施行し、自国民の歴史認識の改善のために努力せよ。
2022年8月3日
第1555回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者一同および仁川国際高等学校社会参加クラブ ユートピア
(訳 方清子)