2021-10-05 カン・ギョンフン記者






尹美香無所属議員が裁判の過程で釈明した事案にもかかわらず、公開された起訴状で粗探し報道をした「朝鮮日報」に対して「悪意ある報道を止めてほしい」と強く抗議した。



尹議員は5日「朝鮮日報の『慰安婦』支援金を私的用途で使った」という趣旨の報道は事実ではなく、検察の起訴状を確定した犯罪とみなして人身攻撃をはばからない報道に対して強力に抗議すると明らかにした。



朝鮮日報はこの日尹議員の業務上横領など疑惑起訴状に出ている「犯罪一覧表」にもとづいて尹議員が代表であった韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協:現正義記憶連帯)公金の一部を個人口座に振り替えて食費、マッサージ費用などに支出したと報道した。



検察が「犯罪一覧表」で横領に該当すると指摘した項目は合計217個、金額で換算すれば約1億ウォンだ。期間は20111月から20203月までで、個別支出金額は1千ウォンから数百万ウォン台まで多様だ。



このうちの大部分は裁判の過程で挺対協の活動名目で使った金額として釈明されたと伝えられた。

具体的な項目を見ても「議政府(ウィジョンブ)平和の碑建設」「ハルモニの肌着」「〇〇ハルモニのプレゼント」等、挺対協活動や被害者支援に関連した支出であることが確認できるものが相当数だった。



一部公的使用の有無が不明に見える項目の場合、公金で振り替えて使われたのか、既存の個人口座にあったお金が使われたのかなど裁判過程でどのように釈明がなされたのか確認が必要な部分だった。



しかし、朝鮮日報は単純に口座につけられている「内訳」のうち私的に使ったものとして誤解されそうな刺激的な文面だけ抜粋して、あたかも尹議員個人が不正に使ったというニュアンスで報道した。



尹議員は「朝鮮日報は当該記事で募金したお金を私の個人用途で使ったように主張したり、言及されたのはイベント経費をはじめとする公的業務または、福利厚生費用として会計処理したもの」として「一部個人的用途の支出は募金ではなく、私の個人資金で支出されたもの」と説明した。



続けて「私に対する検察の起訴事実は明確に犯罪として確定しなかったものなどで、事実ではないという点を裁判を通じて誠実に釈明している。朝鮮日報が報道した内容もまた先の公判過程ですでに釈明したものなど」と説明した。



また「何より朝鮮日報が故人となったウリチプ所長の個人資金まで私と関連した横領のように報道して死者に対する名誉毀損を繰り返すことに対する怒りを禁じえない」と話した。



あわせて「検察の起訴事実を犯罪と断定して悪意をもって報道することを直ちに止めるよう、強力に要求する」と明らかにした。