歴史否定のアベ・スガ政権を引き継ぎ岸田政権が誕生しましたが、岸田首相に期待できるものは一つもありません。原発推進内閣であり、女性の人権やジェンダー平等を否定する内閣です。何より、「慰安婦」問題の解決への道を閉ざした2015日韓合意の当事者です。



1015日の文在寅大統領との電話会談の後も、日本軍「慰安婦」問題は解決済み、「韓国は国際法違反」との主張を繰り返し、一体加害国はどこの国なのかと、日本に住む私たちは恥ずかしい気持ちになりました。


 日本政府は、本年4月27日、「従軍慰安婦」「強制連行」という用語は、「軍により強制連行されたという誤解を招く恐れがある」として不適切とする答弁書を閣議決定し、教科書会社に圧力を加え、現在使用中の教科書や検定済みの教科書にまで記述変更を強要しました。そして「まだ政府の言う通りに記述していない教科書がある」と「産経新聞」が騒ぎ立て、「軍の関与」を明記した河野談話が問題であると、河野談話を攻撃しています。歴史の事実と向き合うことなく、事実をなかったことにすることを強要する政府の姿勢は日本の植民地支配や侵略戦争を肯定し賛美することであり、それは戦争への道だと私たちは、大きな危機感を抱いています。


そのため、教科書書き変え問題には私たち全国行動だけではなく、教科書問題運動に長らく活動してきた「子どもと教科書全国ネット21」が首相・文科大臣に教科書介入に反対する要求書をつきつけるべく日本全国に団体賛同署名を呼びかけ、192以上の団体が署名しています。

 


 このような中、私たちも714日と915日に抗議声明を発出し、各地の水曜行動で世論に訴え、国会議員にも訴え続けています。今、日本は国会議員選挙に突入し、市民と野党が共同し、自民党に対抗するべく野党統一候補を立て、少しでも日本を変えたいと努力しています。私たちは、政府がもくろむ「事実の抹殺」に抗い、記憶し、次世代につないでいくことこそが、二度と同じ被害者を生まないようにと訴えているハルモニたちの想いに応えることであると信じ、声をあげています。


 私たちは、右翼の攻撃の中でもそれを跳ね返して闘っている正義連の闘いにいつも励まされています。これからも闘いを諦めることなく続けていきます。

日本軍「慰安婦」問題の解決は、女性の人権・平和の未来を拓く!共に頑張りましょう!


            日本軍「慰安婦」問題解決全国行動

            20211020