現在、国際平和は脅かされています。ロシア・ウクライナ戦争は長期化しており、ガザ地区では民間人虐殺が横行しています。米国はこれらの戦争に対する責任を回避しつつ、世界中に軍備増強を強要しています。


トランプ政権は経済的圧迫と国防費増額要求を同盟国に継続的に強制しており、その被害は韓国を含む多くの国に転嫁されています。25%の関税と在韓米軍防衛費分担金引き上げ要求は、単なる外交交渉ではなく、事実上の構造的搾取であり、アメリカ中心の覇権秩序を維持するための手段です。


このような流れの中で、福祉・気候・人権は後回しにされ、世界的な軍備競争はますます強化されています。


特に私たちはまだ戦争が終わっていない土地で生きています。休戦協定が平和協定に転換されないまま、朝鮮半島は依然として法的・政治的に戦争状態に置かれています。戦争の枠組みに閉じ込められた朝鮮半島の現実は、不安定な国際秩序の中で危うく揺れ動いています。この構造的暴力の被害は常に弱者に集中し、民間人や少数者は暴力の死角地帯に放置されています。

 



戦争を乗り越えようとした被害者の声を記憶し、その意志を引き継がなければなりません。


吉元玉(キル・ウォノク)ハルモニは「戦争のない世界を造ろう」と叫び、金福童(キム・ポットン)ハルモニは生前、軍備削減と国際連帯を訴えました。この二人が設立した「ナビ基金」は、日本軍性奴隷制問題の解決を超え、世界中の紛争地域で戦争被害を受けた女性を支援し、彼女たちとの連帯を通じて平和を実現するための国際連帯基金です。


これは被害者を単なる保護の対象にしないで、私たちが自ら平和を築く主体であることを宣言しました。日本軍性奴隷制問題は単なる過去の問題ではなく、現在も繰り返される戦時性暴力、責任回避、歴史の隠ぺいの問題とつながっています。国際社会は政治的利害関係の中で戦争犯罪の責任を回避し、強大国の覇権論理に従って被害者の苦痛を無視しています。


それでも私たちは歩みを止めません。戦争犯罪の責任を記憶し、これを継承し、再びこのようなことが繰り返されないよう言葉と行動で訴えていきます。平和を叫んだ吉元玉ハルモニの人生には、常に平壌への統一への思いがありました。朝鮮半島の戦争状態を終わらせる平和は単なる民族内部の課題ではなく、国際平和と深く結びついた時代的課題です。

 


私たちは大学生として平和を築く責任から逃れることはありません。


日本軍性奴隷制の問題は、単なる歴史教科書に留まるべきものではありません。それは現在も繰り返される戦争犯罪と女性に対する性暴力、そして強者の論理に沈黙する国際秩序に抗う私たちの闘いです。私たちはこの問題を教室で、公の場で、街角や会議場で語り続けます。


被害者の勇気から始まった平和の叫びが、私たちの言葉と行動に結びつくよう、記憶し実践します。知識は質問から始まり、実践はその質問の重みを担うことです。私たちは沈黙しません。無関心を拒否します。私たちが平和を語り、私たちが平和を実践します。そして、大学社会から平和を実現する主体となります。

 


ここに私たちは次のように要求します 


一、日本政府は歴史歪曲を中止し、公式的謝罪と法的賠償を実行せよ! 


一、大学生はハルモニたちの意志を引き継ごう! 


一、戦争犯罪を記憶し、国際平和を実現しよう!

 


2025730 

1711回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者

および平和ナビネットワーク一同



(訳 権龍夫)