チョン・ジユン(ミンドゥレ新聞編集委員)入力 2024.02.06



韓東勲(ハン・ドンフン)、運動圏ヘイト扇動...朝鮮日報が先頭に立ってラッパ

難くせをつけ、ダメ元で魔女狩りをする人たち

総選挙を前に、右派の内部葛藤の修復と再結集のために

目を背けて沈黙する野党・民主党、ハンギョレ新聞・京郷新聞、知識人たち

酷い攻撃と苦痛の中でも起上りダルマのように一途に

 



 

過去4年間、あらゆるヘイト、汚名、嫌がらせを受けてきた尹美香(ユン・ミヒャン)議員に対する魔女狩り師たちの習慣的な魔女狩りがまた始まった。 特に総選挙(4月10日)が近づくにつれ、尹美香議員は先週、毎日のように財閥マスコミと与党「国民の力」と極右ニューライトなどからストーカーのような攻撃と嫌がらせを受けた。

 


11回、難癖をつけて攻撃する「11回攻撃」レベルだった。韓東勲・与党「国民の力」非対委員長が「運動圏特権勢力清算」をスローガンに掲げ、「運動圏ヘイト扇動」を総選挙戦略にしたのだから、当然のことだった。もちろん、今回も先頭でラッパを吹いてはやし立てるのは朝鮮日報だ。

 

 

過去4年間、あらゆるヘイト、汚名、嫌がらせを受けてきた尹美香(ユン・ミヒャン)議員に対する魔女狩り師たちの習慣的な魔女狩りがまた始まった。 特に総選挙(4月10日)が近づくにつれ、尹美香議員は先週、毎日のように財閥マスコミと与党「国民の力」と極右ニューライトなどからストーカーのような攻撃と嫌がらせを受けた。

 

11回、難癖をつけて攻撃する「11回攻撃」レベルだった。韓東勲・与党「国民の力」非対委員長が「運動圏特権勢力清算」をスローガンに掲げ、「運動圏ヘイト扇動」を総選挙戦略にしたのだから、当然のことだった。もちろん、今回も先頭でラッパを吹いてはやし立てるのは朝鮮日報だ。




この1週間、1日1回の尹美香攻撃をした朝鮮日報

 



朝鮮日報は、124日に尹美香議員室が主催した「南北関係の根本的な変化と韓半島危機:平和の解法模索、どうするのか?」という緊急討論会で、発表者の一人である金グァンス「釜山平和統一センターハナ」理事長の発言を歪曲して難くせをつけ始めた。金グァンス理事長が、「北朝鮮が戦争に依って統一を決意した以上、我々もその方向に合わせなければならない」と発言したということだった。

 


つまり、北朝鮮が起こそうとする戦争に賛成する討論会を尹美香議員が開いたという無理な曲解だった。しかしその討論会は、尹錫悦政権が韓米日軍事同盟を構築し、戦争演習を強化している。北朝鮮がこれに強硬に対応し、韓半島が非常に危険になっているので、どうにかして平和を守らなければならないという趣旨で開かれた。

 


討論会を共同主催した20数団体が合意して発表した公式発表文の「再び平和、ひたすら平和! 戦争反対、ひたすら平和」というフレーズにその趣旨がよく表れていた。 ところが朝鮮日報は公式発表文ではなく、8人の討論会発言者、討論者のうちたった1人の発表を根拠に、それもその一部のフレーズだけを根拠に汚名を被せて攻撃した。

 



さらに驚くべきは、それさえも全体の文脈から切り離して、趣旨を歪曲したことにある。キム・グァンス理事長の発表文を見ると、核心的な趣旨は軍事的衝突と戦争を防ぐために何が必要かということだと分かる。北朝鮮がなぜ好戦的で強硬な立場を示すのかを説明する過程での発言だった。

 



実際、キム・グァンス理事長は朝鮮日報記者の質問に『北朝鮮の戦争主張に賛成するのではなく、学者として北朝鮮の立場に「内在的なアプローチ」をしたもの』と説明している。しかし朝鮮日報にとってこの説明は少しも重要ではなかった。ただひたすら尹美香議員に再び泥水を浴びせ、「あの魔女に石を投げろ」と扇動することに目的があったからだ。

 



その翌日には、過去4年間の「尹美香魔女狩り」に勝る「魔女狩り師」金ギョンユル国民の力非対委員が登場した。金ギョンユル非対委員は、先だって無暗に「金建希(キム・ゴニ・大統領夫人)謝罪論」を口にして尹錫悦大統領に嫌われており、韓東勲非対委員長も非常に困惑している状況だった。

 

現政権の「権力序列1位」(金建希)の機嫌を損ねた自分の出過ぎた態度に遅ればせながら気づいた金ギョンユル非対委員は、どうすれば尹錫悦大統領と韓東勲非対委員長の機嫌を直せるのか、頭を悩ませていた。悩んでいた金ギョンユル非対委員は結局、またもや利用し生け贄生け贄、「近所の北朝鮮」のように思っていた尹美香議員に石を投げることにした。



尹大統領夫妻の機嫌を損ねて、その挽回を狙って尹美香と挺対協を攻撃する金ギョンユル与党非常対策委員()と満足そうな表情の韓東勲与党非常対策委員長(左)

 



そこで金ギョンユル非対委員は、尹美香議員が代表だった時代に、挺対協(正義連)が「戦争と女性人権博物館」を設立し、国庫補助金を横領したという疑惑を唐突に言い出した。(挺対協)通帳を見ると、国から提供された5億ウォンしか入っておらず、自己負担19億ウォンが入っていない」と深刻な不正があるかのように主張した。

 

これは本当にばかばかしい「ダメ元」式の無理な疑惑だった。補助金と自己予算を別々の口座で管理するのは当然のことだ。現在もすべての補助金事業がこのように行われており、補助金管理指針にもそれを規定している。結局、数日後に女性家族部の報告書にある内訳が確認され、これは事実無根のデマであると明らかになった。

 

しかし、金ギョンユル非対委員も、真実は全く重要ではなかっただろう。ただ尹美香議員の挺対協を餌食にすれば、尹錫悦大統領と韓東勲非対委員長の機嫌を直せば、それで全てが十分だった。実際、韓東勲非対協委員長は金ギョンユル非対協委員を褒めたたえ、「彼がそうするよう、私が非常対策委員会に迎えたのだ」と大満足を示した。

 

その翌日には、朝鮮日報が再び「魔女狩り旋風」のバトンを引き継いだ。今回は尹美香議員が「ベトナム戦争民間人虐殺真相究明特別法」制定を求める記者会見を主催したことが問題だった。ベトナム戦争の民間人虐殺と戦争犯罪に関して、韓国軍事独裁政権の後継者たちが最も隠したい過去だが、尹美香議員はそれを敢えて触れた「罪」を犯したことになる。

 

朝鮮日報は「尹議員は自分の議員職を守り、民意の殿堂を舞台に大韓民国のアイデンティティを否定し、侮辱する活動を続けている」という社説を書き、多大な怒りと憎悪の感情を隠さなかった。朝鮮日報は「ベトナム政府でさえ問題視しないのに、なぜ韓国の国会議員が活動するのか」とも述べた。


 

これは朝鮮日報が、「尹錫悦政権も要求しないから、慰安婦や強制動員のような戦争犯罪は、もう謝罪や補償をする必要はない」という日本政府や右翼と一体化していることを改めて証明している。




ベトナム戦争の民間人虐殺の真相究明と補償のために誰よりも先頭に立ってきた尹美香議員

 


朝鮮日報が先頭に立ち、金ギョンユル非対委員が手助けした尹美香議員に対する「11回の魔女狩り」の中で、あちこちから一緒に火刑台に火をつけようとする人たちが現れ出した。代表的に有名なニューライトである金暎浩(キム・ヨンホ)統一部長官は「反国家的な行為として決して黙認することはできない」と興奮している。

 


国民の力も『国家観を揺るがす「親北朝鮮セミナー」』と尹美香議員の辞任を促し、韓国自由総連合は待ってましたとばかり光化門で「親北妄言尹美香糾弾決議大会」を開いた。さらに国家保安法違反で尹美香議員を告発した。既得権右派と権力カルテルにとっては、様々な意味で都合良いタイミングで、ちょうど待っていた魔女狩りのチャンスだったと言える。

 


なぜなら「尹錫悦-韓東勲衝突」が示したように、最近、財閥マスコミ・政治検察・右派政治勢力間の葛藤が燃え上がっており、総選挙が近づくにつれ、分裂を修復する必要が切実だったからだ。既得権右派にとってこの時、「魔女狩り」ほど適切なものはない。それは互いの葛藤を修復して、共通の敵を攻撃して右派の再結集を図るのに効果的だからだ。

 


ここで尹美香議員ほどぴったりのターゲットもなかったはずだ。尹美香議員は中央日報に最近連載された朴槿恵(パク・クネ)回顧録でも、「韓日合意を阻止した障害物」と特別に言及されるほど、この国の既得権右派にとって長い間「公共の敵」だった。

 


しかし、「町内の北朝鮮になった魔女」にまた石が飛んできても、民主党であれ、ハンギョレ新聞・京郷新聞であれ、「進歩」知識人であれ、皆が「そんなものか」と思っていて、むやみに防御に出たら一緒に石を投げられ、汚名を被せられるのを恐れて、目を背けて沈黙している状況だ。または内心で、「総選挙が目前なのに、ちょっと大人しくできないか」と尹美香議員を非難しているのかも知れない。

 


特に過去、尹美香議員魔女狩りの最中、「反日民族主義が問題だ」などと言いながら、降り注ぐ石礫の山に便乗していた知識人に問いたい。 ベトナム戦争の民間人虐殺を先頭に立って糾弾し、問題解決しようとしたのは誰なのか? 度々自分の洗練された脱民族主義を誇る知識人なのか、多くの攻撃で満身創痍になっても屈しない尹美香議員なのか?

 


さらに驚くべきことは、今も魔女狩りの被害者を守るどころか、魔女狩りに加担する人がいるという事実だ。正義党から琴泰燮(クム・テソプ)新党に行こうとして中断した「レディアン」のチョン・ジョンゴン編集長と左派運動団体の「社会進歩連帯」は、朝鮮日報のインタビューに応じて尹美香議員を非難した。



李善均(イ・ソンギュン)俳優追悼集会で、苦痛に共感しながら発言する尹美香議員




このすべての状況は尹美香議員にとって、苦痛なのは明らかだ。最近、魔女狩りのもう一人の犠牲者である故・李善均俳優を追悼する集会で、尹美香議員の深い共感を込めた発言は、過去4年間の魔女狩りがどれほど大きな苦痛と傷を残したかを想像させる。

 


『こんな侮辱と嘲笑の脅迫に耐えて生きるより、死んだ方がずっと楽で、平穏で幸せだろうと、隙あらば私の魂を弱くさせる囁きは本当に耐え難い...だから私は知っています。彼がそのように去るしかなかったことを、耐えられなかったことを...恥と心理的拷問の中、「生き抜くのはとても大変だ」と独り言を呟きながら生きて来ました。』

 


しかし過酷な攻撃を受けながらも、このような極度の苦痛の中でも、尹美香議員は過去4年間、300人の国会議員の中でも誰よりも堂々と、ひたすら自分の仕事を果たした。労働者、女性、移民、惨事犠牲者と遺族、この社会の最底辺で苦しみ、闘争する人々の傍には、いつも尹美香議員がいた。

 


そして、そうすればするほど、既得権右派と権力者たちは尹美香議員を憎み、嫌悪を煽り、汚名を着せ、魔女狩りを拡大した。1月2日に起きた李在明(イ・ジェミョン)民主党代表の殺人未遂政治テロ事件は、誰かを果てしなく魔女狩りし、悪魔化することがどれほど恐ろしい災厄を招くことができるかを示した。尹美香議員にもどんな危険が降りかかるか心配しないわけにはいかない。 だから、より多くの人々が盾となって尹美香議員を囲む必要がある。

 


20203月末、ともに市民党の比例代表候補になり、保守右翼メディアと政治圏、保守団体の攻撃を受け、私の体の細胞の一つ一つはすべて溶けて無くなったみたいですが、まだ起上りダルマのように立ち上がって歩む自分を見ます。 そして私の耳にどこからか聞こえてくるハルモニの声が聞こえます...「最後まで闘わなくてはいけない。」』(尹美香議員が最近、金福童ハルモニを想起した文章の中から)



尹美香議員と金福童ハルモニ / 出所 - 尹美香議員FB




(訳 権龍夫)