〈日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす北海道の会〉杉田水脈総務大臣政務官の長年にわたるヘイトスピーチに抗議し、更迭を求めます。
2022年12月9日
内閣総理大臣
岸田 文雄 様
杉田水脈総務大臣政務官の長年にわたるヘイトスピーチに抗議し、更迭を求めます。
私たち日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす北海道の会は、日本軍「慰安婦」問題の一日も早い解決のために、日本政府による謝罪と賠償を実現させるために活動することを目的とする会です。
これまで杉田水脈総務大臣政務官は女性差別の存在を否定して「女性差別撤廃条約」「男女共同参画社会基本法」の廃止を繰り返し主張してきました。「慰安婦」問題については、1993 年8月宮沢内閣の河野洋平官房長官(当時)が〈謝罪と反省〉の談話を公表したことについて「見直すべき」とし、“「慰安婦」問題などない”“「慰安婦」の強制連行は嘘”という立場の発言を続け、国連人権委員会の女性差別撤廃委員会でも「慰安婦」問題について日本政府に法的責任を取ることを求める「クマラスワミ報告」の撤回を求めるスピーチをしています。
11 月 30 日の参議院予算委員会で塩村文夏議員が、これまで杉田政務官が発信してきたマイノリティ女性や
LGBT の方たちなどへのヘイトスピーチについて質問しましたが、これに対しても通り一遍の答弁で済ませました。さらに、12
月 2 日の同委員会で「内閣の一員として指示に従い」、過去の発言に対して「謝罪と取り消し」をしましたが、取り消しはほんの一部の発言にとどまりました。また、それらを「差別発言である」ときちんと認めたものではなく、まさに指示されたから取り消した、という形だけのもので、被害を受けた人々に届くような謝罪はありませんでした。
私たちは杉田政務官の長年にわたる発言が「慰安婦」被害者だけではなくアイヌ・在日コリアン・外国籍住民・性暴力被害者・LGBT・経済的弱者など多くの人々の人権を蹂躙し、差別を扇動するヘイトスピーチであることに強い憤りをもって抗議します。また、これを問題とするどころか高く評価して、8 月からの第 2 次岸田改造内閣で総務大臣政務官に任じた岸田首相の見識を問うものです。
私たちは岸田首相が杉田水脈総務大臣政務官を即時に罷免することを求めます。
日本軍「慰安婦」問題の解決をめざす北海道の会