〈正義連〉第1573回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書(主管:劇団くじら)
1992年1月から始まった水曜デモが2022年、冷たい風が吹く12月現在まで、30年を超える歳月、この場を守ってきました。12月10日、今週の土曜日は世界人権宣言記念日です。国連が世界人権宣言文を採択してから74年が経ちました。人権はすべての世界の市民が守り、保護しなければならない価値です。ここに集まった私たちは日本軍性奴隷制問題の正しい解決を勝ち取り、人権と平和と連帯を守っていくために今後も抵抗し続けます。
現在、正義の問題解決を促す連帯の場である水曜デモの現場で被害者に向けた侮辱と少数者や弱者に向けたヘイトと差別扇動が飛び交っています。歴史を歪曲し、真実を否定する勢力が日本軍「慰安婦」被害者を攻撃し、社会的マイノリティに向かうヘイトを拡散することをこれ以上黙って見ていることはできません。ヘイトはもう一つの暴力です。分裂ではなく、被害者たちとともに記憶し、行動しなければなりません。正しい問題解決のその日のために私たちは屈しません。
80年余り前の明白な暴力事件が現在2022年になっても何ら解決されていないということに、私たちの社会の根深い家父長的性差別と性不平等の姿が映し出されています。政府と国会は、性別葛藤のみを引き起こす政策をやめ、暴力と不平等に対する正しい政策を実施することを要求します。日本軍性奴隷制問題が解決されない限り、私たちの社会の真の平和はないでしょう。
被害者と連帯する人々の闘争の歴史を解き明かし、意味を毀損する歴史否定を阻止しなければなりません。一日も早く日本軍「慰安婦」被害者保護法が制度的に施行できるよう、早急な法改正を国会に求めます。去る 5月、故金ヤンジュ ハルモニがお亡くなりになり、生存者は 11名のみになりました。私たちが継続して連帯し、記憶しなければ将来私たちの次の世代に正しい歴史と正義を引き継ぐことができなくなります。
人権と平和の価値のために、私たちは水曜デモを止めません。その価値をこの地に打ち立てるまで、私たちはともにします。李容洙ハルモニは「間違った歴史は隠したからと言って消えるわけではない」と言われました。
歴史的事実を隠して隠蔽、縮小しようとする戦犯国家日本と韓国政府に以下のように求めます。
一、日本政府は歴史歪曲を中断し、戦争犯罪の事実を認めよ!
一、 日本政府は被害者に公式謝罪し、法的賠償せよ!
一、 韓国政府は日本軍性奴隷制の歴史を正しく教育し、積極的に問題を解決せよ!
一、 被害者に対する誹謗と嫌悪発言を中断し、日本軍「慰安婦」被害者保護法を改正せよ!
2022年12月7日
1573回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および劇団くじら
(訳 方清子)