マスコミの悪意ある歪曲報道と虚偽報道に対する正義記憶連帯の説明資料
2020年6月29日
1. 6月29日付け<朝鮮日報>ファン・ジユン記者とナム・ジヒョン記者の記事「[単独]正義連のあやしい資金の流れ…イベント費用7億ウォンを支払い、2億ウォン返してもらう」について
<朝鮮日報>のファン・ジユン記者とナム・ジヒョン記者は、この記事の中で、(正義連が)「2013年から最近まで、A社に対して様々な発注代金の名目で7億4000万ウォンを支払」ったが、B氏が「こうして受け取った金額のうち2億5000万ウォンを、三つの団体の口座に振り込んだ」とした後、このことを「典型的なリベートに関連しているのではないか疑」わしいと指摘しながら、「発注代金を水増しして支払った後、その一部を返してもらう方法で裏金をつくったのではないか」という疑惑を提起しています。
→予断に基づいた明らかな歪曲報道であり、名誉毀損行為です。謝罪と訂正報道を求めます。
<根拠>
1)正義連は、年間を通して毎週行われている水曜集会と、8月14日の第1400回水曜デモの進行などのために、音響の契約を取り交わした会社に対して、正常な契約手続きに基づいて、代金を支払いました。
2)これとは別に、該当会社の代表は、普段の自身の所信により、正義連をはじめとする三つの団体に後援金を寄付しており、これを受けた正義連は後援金納付の証憑も公式に処理しています。
3)この金銭が万が一にもリベートであるとしたら、常識的に、該当会社の代表が同じ口座に振り込むことはないはずです。
4)<朝鮮日報>は、自分たちには想像のつかない善意の行動をとった後援者を犯罪者と決めつけ、大切な後援寄付金をリベート費用であるかのように記事を作成して、後援者はもちろん、正義連に対しても、名誉を深く傷つけました。<朝鮮日報>は、このことによる然るべき法的責任を負う準備をするが良いでしょう。
2. 6月28日付け<朝鮮日報>チョ・ユジン記者の記事「[単独]キル・ウォノクハルモニの1億、1時間で1ウォンも残さず引き落とされた」について
<朝鮮日報>のチョ・ユジン記者は、記事の中で「キル・ウォノク(吉元玉)ハルモニの通帳から「4回にわたって全額が出金」されており、「最初の500万ウォンは現金の引き出し」「5000万ウォン、2000万ウォン、2500万ウォンは、小切手での引き出し」だったと指摘した後、「一度に350万~370万ウォンの現金が引き出された内訳も、同時に確認」したと主張しながら、「横領疑惑」を提起しています。
→これは、正義連が「立場資料」などを通じて何度も明らかにしてきた内容を否定した、事実の歪曲・虚偽の報道であり、正義連とキル・ウォノク人権運動家、亡くなられたソン・ヨンミ(孫英美)所長の名誉を傷つける行為です。謝罪と訂正報道を求めます。
<根拠>
1) 2017年11月25日(土)、正義記憶財団は、「2017同行の日」という行事の1部で「100万市民と共に歩む女性人権賞授賞式」を行いました。人権賞に関する行事の内容は、11月24日に発した報道資料で明らかにしています。イベント当日の25日は銀行業務が行われない土曜日であり、賞金は予め11月22日に賞金授与者に渡しています。キル・ウォノク女性人権活動家は、ご自分が受け取った1億ウォンの賞金のうち、5千万ウォンを<キル・ウォノク女性平和基金>に寄付なさいました。その他のキル・ウォノクハルモニの個人財産については、ハルモニご自身が管理していましたので、正義連側として知るところではありません。特に、個人口座に関する内訳など知るすべもありません。(キル・ウォノクハルモニに関する立場資料を参照)
2) 以上のような内容を、すでに数回にわたって明らかにしてきたにもかかわらず、<朝鮮日報>は女性人権運動家キル・ウォノクさんの崇高な志と、これまでの活動を貶めるような記事を一方的に作成したばかりでなく、虚偽の内容を報道しました。
チョ・ユジン記者は、2020年6月28日午後1時28分に送出した記事で「正義連側は、本紙からの釈明の要請に対して、回答を拒否した」と伝えた後に、1時47分と1時46分に、正義連のイ・ナヨン理事長とハン・ギョンヒ事務総長に対し、説明を求める形式ばかりの文字メッセージを送信してきました。これに対し、ハン・ギョンヒ事務総長は、2時50分に返信メッセージを送っており、イ・ナヨン理事長は、午後2時にオフレコで「朝鮮日報のチョ・ユジン記者が、キル・ウォンオクさんの通帳の内訳を入手した経緯」を質問しました。
その後、一方的に(記事の)内容を修正したことに抗議し(記事の)削除を求めましたが、適切な応答は返ってきませんでした。正義連に説明を求めることもせず、回答を受ける前から、まるで確認済みであるかのように嘘の記事を書く行為は、取材倫理に明らかに反する行為です。
3) 逆に、正義連は問い返します。
<朝鮮日報>のチョ・ユジン記者は、どのようにして生存者個人の口座の内訳を入手したのですか。個人情報を無差別に公開する行為を、キル・ウォノク女性人権運動家はご存知ですか。当事者に許諾は求めましたか。具体的に明らかにしてください。
4) キル・ウォノク人権運動家は、これまで得てきた政府からの支援金、活動によって得た賞金などを寄付し、社会的弱者を助けようとしてきた方です。
<朝鮮日報>は、一方的な主張を展開することで、キル・ウォノク女性人権運動家、正義連と故ソン・ヨンミ所長の名誉を傷つける行為を直ちに中断し、謝罪してください。
適切な措置が取られない場合、その責任を問うていきます。
3.6月25日付け<ヘラルド経済>イ・ウォンユル記者の記事「カン・ギユン、正義連、ソウル市補助金の一部を‘ご飯・コーヒー代’に使った」について
<ヘラルド経済>のイ・ウォンユル記者は、この記事で未来統合党のカン・ギユン(姜起潤)議員室の言葉を引用して、正義連がソウル市から受領した「慰安婦」追悼碑の設置事業・ジェンダー平等基金事業の費用を「流用」或いは「不適切に執行」したという疑惑を提起しました。
→これは、明らかに虚偽に基づいた名誉毀損行為であり、謝罪と訂正報道を求めます。
<根拠>
1) 該当事業は、適法な手続きに基づいて選定され、進められました。
2) 「追悼碑設置事業(8,500万ウォン)」は、設置費(ジェンダー平等基金)として3,500万ウォン、除幕式イベント費用などとして5,000万ウォン(民間経常事業補助費)が執行されました。
3) 疑惑として提起された「食費や茶菓費」などは、必要経費として定められた補助金事業の基準単価に従って適法な執行がなされたものです。
4) 関連する詳細な説明は、すでに6月25日、ソウル市女性家族政策室が説明資料を出していますので、以下の内容をご参照ください。
https://www.seoul.go.kr/news/news_explanation.do?selmenu=M00000111#view/319510
提供日:2020年6月25日
担当部署:女性家族政策室 女性政策担当官
◆市の補助金のうち一部を「追悼碑設置事業には一切使わず、食費や間食費などに使った」という記事の内容について
○ソウル市は「追悼碑設置事業」のために、
①追悼の日(メモリアルデー)事業の公募→②事業者の選定(審議会による審議など)→③事業協約および事業計画書に基づき推進した。
-協約書上の事業範囲は、▲「慰安婦」追悼碑の設置、▲除幕式行事の開催、▲広報だけでなく、▲市民社会参加の歴史プログラム開発などが含まれていた。
○「追悼碑設置事業(8,500万ウォン)」は、設置費(ジェンダー平等基金)として3,500万ウォン、除幕式行事の費用などとして5,000万ウォン(民間経常事業補助費)を執行した。
※執行の内訳の詳細
区分 | 詳細事業 | 詳細内容 | 金額 (万ウォン) |
ジェンダー平等基金(3千5百万ウォン) | 追悼碑の設置 | 追悼碑の運搬および設置工事 | 2150 |
追悼碑の造成計画、図書製作の委託 | 900 | ||
追悼碑の広報 | 地下鉄駅舎の広告掲示など | 450 | |
補助金 (5千万ウォン)※ 執行残額 327万ウォン | 除幕式行事 | 追悼碑の除幕式行事の委託 | 2800 |
除幕式行事にサンフランシスコ来賓 (4人)の招請費用 | 975 | ||
市民社会参加の歴史プログラムなど | 市民社会参加の歴史プログラム開発および運営(3回)、名称公募など | 898 |
○このうち、食費・茶菓費などは「追悼碑設置事業」の一環として推進した市民社会参加歴史プログラム開発の必要経費であり、補助金事業の基準単価(食費8,000ウォン、茶菓費4,000ウォン)に則って、適法に執行したものである。
<原文>
http://womenandwar.net/kr/notice/?uid=1053&mod=document&ckattempt=1