2016.07.22  統一ニュース チョ・ジョンフン記者

 「ハルモニ、28日に財団発足式があるので、いらしてテープも切って、見物してくれなければお金が出ませんよ」
 今月28日、「日本軍「慰安婦」財団(一名「和解・癒し財団」)が公式発足する予定とされる中、女性家族省関係者が22日、「慰安婦」被害者に電話で伝えた発言だ。
 京畿道に住む日本軍「慰安婦」被害者によると、女性家族省関係者は同日、「28日に是非来てください」とし、このように語ったという。
 身体が不自由で「12.28合意」に反対の立場を明らかにしているこの被害者は出席できないと答えたにもかかわらず、この関係者は何度も発足式に来てくれと言ったという。
 理由もなく昼食をご馳走すると言った外交省に次いで、「慰安婦」事業を所管する女性家族省が札束で被害者を愚弄したという批判が出ている。これは、「慰安婦」被害者が日本の植民地時代に強制連行される際、「お金を儲けさせてあげるからついておいで」とした行為に匹敵するもので、被害者を政府が傷つける行為だという指摘である。
 これについて女性家族省の関係者は「ハルモニが誤解されたようだ」と釈明した。「日本政府が拠出する100億ウォンをハルモニたちの癒しのために使うと財団の趣旨を説明したのは事実だが、『その日に来なければお金が出ない』と言ったことは絶対にない」と言う。
 しかし、外交省と女性家族省、そして「慰安婦財団」側が日本軍「慰安婦」被害者の要求が日本政府の公式謝罪であることを知りながら過去にお金で懐柔するかのような行動をとったこともあり、疑いの眼差しは払拭されていない。
 財団の理事長に就任予定の金兌玄・誠信女子大教授は5月の財団設立準備委員会発足時に記者会見で「被害者が望んでいるのはお金だ。お金を欲しがっている」と述べ、日本政府が拠出する10億円を被害者のお小遣いと認識していることを隠さなかった。(翻訳:梁澄子)

出典
http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=117502