〈正義連〉第1776回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告(2026年10月28日)
(1)10月29日は梨泰院(イテウォン)惨事から4年です。平凡な一日を過ごして帰ってくると信じていた大切な人たちを失った日です。帰って来なかった犠牲者を深く追悼し、愛する家族や友人を失った方々、今もあの日の苦しみを抱えている生存被害者の皆さんに、慰めと連帯の気持ちを届けます。
4年という時間が流れました。しかし、時間が経ったからといって悲しみが自然に癒えるわけでも、国の責任がなくなるわけでもありません。なぜ危険を防げなかったのか、なぜ救助の手が適切な時に届かなかったのか、誰がどの責任を負うべきか、最後まで明らかにする必要があります。
特別調査委員会の活動期間が延長されました。今こそ政府と関係機関が調査に誠実に協力し、必要資料を完全に公開しなければなりません。徹底的な真相究明で、責任者への責任追及、被害者の回復、再発防止につなげるべきです。
この水曜デモの場で長い間学んできました。被害者が自分の苦しみを証明し、当然の権利と尊厳回復を要求して生涯をかけて闘うことを強いる社会を、変えなければならないと学びました。日本軍性奴隷制の被害者と梨泰院惨事の被害者が経験した痛み、歴史、性質は異なります。しかし被害者の声を聞き、国の責任を糾し、悲劇の再発を防止するという原則は変わりません。
(2)日本の高市首相が10月17日に靖国神社に供物を奉納しました。19日にも供物代金を奉納しました。A級戦犯が合祀されている靖国に、何度も総理が敬意を表する行為は、侵略戦争で苦しんだ被害者たちにどう伝わるでしょうか。
高市政権は憲法改正の推進意思を何度も表明しています。今年4月には、武器輸出を制限していた規定も撤廃しました。戦争への反省や平和の約束に基づいて維持されてきた制約を一つずつ緩め、軍事的役割や武器輸出を拡大しています。日本の歴史否定と軍事力拡大は、近隣諸国の不信と緊張を高め、朝鮮半島など東アジアの平和を脅かしています。
日本軍「慰安婦」被害者への謝罪と賠償の責任を無視しながら、侵略戦争の責任者に敬意を表する態度は容認できません。日本政府は靖国参拝と供物奉納を中止し、戦争を繰り返さないという約束を行動で示すべきです。それが被害者に対する最低限の礼節であり、国家間の信頼の基本になるでしょう。
日本軍性奴隷制度の犯罪を認め、公式に謝罪と法的賠償を実行するよう要求します。被害者の損害賠償請求を認めた韓国の裁判所の判決を一日も早く履行することも要求します。最後まで被害者に謝罪と賠償を拒む国として歴史に残るつもりですか。責任を回避した恥ずべき歴史を、日本の未来世代に引き継がせてはなりません。
(3) 改めて梨泰院惨事の犠牲者を思い返し、日本軍性奴隷制度の被害者の声を繋いでいきましょう。誰も国家の放置で生命や安全を脅かされず、戦争や性暴力の犠牲者とならない世界に向けて、互いを守りながら共に進んでいきましょう。
2026年10月28日
正義記憶連帯理事長 韓京姫(ハン・ギョンヒ)
*(訳注)梨泰院惨事:2022年10月29日夜、ソウル・梨泰院でハロウィン・イベントの雑踏の中で、群衆圧死事件が起きた。160名が大量に死亡、負傷者は159名と伝えられている。事故防止対策を放置した警察、行政の責任は重大だった。龍山警察署長に対し裁判所は、業務上過失致死罪で禁錮3年を宣告した。だが遺族らは、惨事の真相が究明されていない、他の責任者の追及がされていない、という批判を現在も続けている。
