10月21日18時30分、JR六甲道駅前にて、213回目の神戸水曜デモを開催しました。久しぶりの六甲道で、10月25日に開催する吉見義明さんの講演会のビラを街行く人に手渡しながら、日本軍「慰安婦」問題の解決と集会参加を呼びかけました。

 

 いつものように、Fさんによる「水曜デモの歌」から始まりました。

 

 続くDさんからのアピールは、ノーベル平和賞を受賞したナビ・ピレイさんの功績についてでした。

 日本のメディアではトランプ政権との関りでばかり報じられているナビ・ピレイさんの受賞ですが、ナビ・ピレイさんが国際人権の発展にとってどれほど大きな役割を担ったのかほとんど報じられていません。ましてやナビ・ピレイさんが日本軍「慰安婦」問題と大きなかかわりがあったことなど、まったく無視されています。日本のメディアであれば、トランプとの関係よりもまずは日本(当時の安倍政権)との関わりのほうが重要だろうにと思うのは、私たちだけでしょうか? 


 ナビ・ピレイさんはルワンダ国際刑事法廷で、強かんがジェノサイドであったと認めました。性暴力が組織的な国家犯罪として裁かれたのです。そして国連人権高等弁務官として2010年に訪日した時には、日本政府に対して日本軍「慰安婦」問題の救済を要請しました。2014年の退任時には日本軍「慰安婦」問題の解決を求めて特別なアピールを発出し、2017年にユネスコが日本政府の圧力に屈して日本軍「慰安婦」関連資料を世界記憶遺産への登録を見送った時には「国連憲章の人権に関する原則を守らなければならない」とユネスコを批判しました。


 ナビ・ピレイさんの功績は、これを機会にもっと多くの人に知られるべきと思います。Dさんの発言原稿はnoteに掲載していますので、ぜひともお読みください。


 次に、辺野古の海に基地をつくらせない神戸行動のTさんがアピールしました。

 10月3日、海兵隊員によって沖縄の女性が殺害されるという事件が起こりました。みなさん沖縄の状況を今一度思い起こしてください。沖縄に米軍基地が集中し、沖縄の人たちは過重な負担を強いられています。女性が殺されてから、沖縄県をはじめ、全国各地から怒りの声があがっています。このような事件はこれまで何度も繰り返されてきました。もう二度とこのような事件を起こさせてはなりません。


 このような事件が繰り返されるたびに問われているのは、日米地位協定のあり方です。在日米軍には日本の法律が適用されません。地位協定の見直しをこれまで何度も要請してきました。韓国を含め諸外国では地位協定が見直されているにも関わらず、日本では見直されることがありません。多くの場合、事件を犯した米兵は、基地に逃げ込めば罪を問われません。日本の捜査機関は米軍基地に立ち入ることはできません。もう我慢がなりません。いまこそ怒りの声を挙げるべきです。


 いま国際会館で「ネルソンさんあなたは人を殺しましたか」が上映されています。この映画で描かれたのは、沖縄で訓練された海兵隊員がベトナムに行って多くのベトナムの人たちを殺したという現実、殺した側もまたPTSDを発症し苦しんでいるという現実でした。沖縄での訓練では徹底的に兵士の人間性を喪失するよう教育されます。映画の中では当時の沖縄の状況、米軍兵士が沖縄の人たちをどう扱ってきたのかも描かれています。沖縄にいる米軍兵士は、戦争でいつでも人を殺せるよう、人間性を変えられた人たちなのです。


 日本軍もかつて同じことをやってきました。兵士の人間性を奪い、中国人やアジアの人々を虐殺してきました。いま高市政権は戦争への準備を着々と進めています。いまも自衛隊と米軍がキーストーンという共同訓練を行っています。それは敵基地攻撃を想定した訓練です。


 二度と戦争をさせてはなりません。歴史の過ちを繰り返してはなりません。

 

 Fさんの昭和歌謡の替え歌によるアピールは、「戦争を知らない大人たち」と「少女たち」でした。

 「少女たち」は日本軍「慰安婦」ハルモニの証言から生まれた、「花嫁」の替え歌です。

 

「少女たち」 
少女たちは夜汽車に乗せられ戦地へ行くの 
名も知らぬ異国の街の「慰安所」に着いた 
命からがら逃げて 捕まり殴られ 
帰れない 懐かしい故郷 
無念を抱いて 
小さな体に刻まれた「慰安婦」の記憶は 
今でも私を襲い 眠れぬ夜が続く 
命からがら逃げて 捕まり殺され 
何もかも奪われた私たち 
青春を返して 
青春を返せ


 もう時間がなかったので、Kさんが短くアピールしました。

 「本当に韓国と仲良くやっていきたいのであれば、日本軍「慰安婦」問題や強制動員問題で、きっちりと謝るべき。被害者たちが「もう謝らなくていいよ」と言ってもらえるまで謝罪すべき。それでこそ日本が民主国家になる第一歩だ」……と。

 

 そして最後にいつものように「パウィチョロム(岩のように)」を歌って踊って、213回目の神戸水曜デモを終えました。

 

 今回から神戸の水曜デモは第3水曜日の開催に戻しました。次回の神戸水曜デモは11月18日(水)です。これまで第4水曜日に開催していた神戸水曜デモですが、来月以降は第3水曜日に変更となります。

 きっともう寒くなっているでしょうね。

 では11月18日に神戸市内のどこかで、またお会いしましょう。