〈訃報〉柴﨑温子(はるこ)さんが旅立ちました(2026年6月3日死去)。
笑顔が印象的な温子さん
1990年初頭、日本軍による性暴力被害者の支援活動にいち早く飛び込んだ柴﨑温子さん(1937年2月26日生~2026年6月3日死去、享年89歳)が、かねてより入院中ではありましたが、もう一度元気な姿をという願いもむなしく、6月3日に旅立ってしまいました。
柴﨑温子さんは、金学順さんなどが原告になった「アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件」、在日韓国人元従軍慰安婦謝罪・補償請求事件(原告 宋神道さん)の裁判支援、そして最も心血を注いだフィリピン人「従軍慰安婦」裁判支援活動で、原告たちに寄り添い続け、宋神道さんにも、フィリピンのロラたちにも信頼され、慕われていました。
柴﨑さんは、いつもカメラを構え、いつでもどこででもサバイバーの姿を撮り続けていましたが、ハルモニたち、フィリピンのロラたち、宋神道さんの写真には味わいのある素敵な写真がたくさんあります。これらの写真は、資料としても貴重なものだと思います。
温子さんは、時にはこちらがが戸惑うほど天真爛漫な明るい人で、いつも笑顔の絶えない人でした。
温子さんのいない現実は悲しいことですが、それでも今頃は天国でロラたちと抱き合いながら、笑い声をあげているだろうと思うことにしています。
温子さん、また会いましょうね。
一緒に食事をし、元気であることを喜んだ日(本人:左)
笑顔でさようなら
フィリピン リラ・ピリピーナからのメッセージ
危篤状態の温子さんの耳元で息子さんが読んで聞かせた
最も親愛なる温子さんへ
最近はお会いできていませんが、前回こちらにお越しいただいた時のことは、今でも鮮明に覚えています。
温子さんはとても楽しそうで、私たちもお会いできて本当に嬉しかったです。
長年にわたり、そして最も困難な時期にも、リラ・ピリピーナを熱心に支援してくださったことに、心から感謝しています。
温子さんをはじめ、日本にいる友人たちの支援がなければ、私たちは活動を続けることができなかったでしょう。フィリピン人「慰安婦」の正義を求める運動において、温子さんは私たちにとってかけがえのない「姉妹」あるいは「叔母」のような存在です。
私は今でも温子さんがもしフィリピンにお越しになれるなら、あるいは私が日本に行けるならと、切に願っています。
どうぞお体を大切にしてください。
リラ・ピリピーナとガブリエラ一同、温子さんを愛しています。
そして、ロラたちに示してくださった愛情とご配慮に、深く感謝いたします。
シャロン・カブサオ・シルバ
韓国の市民団体日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯が哀悼の意をHPにupしました。
去る6月3日、日本軍性奴隷制問題の解決に向け、日本で長年にわたり献身的に活動されてきた柴﨑温子先生が逝去されました。
故人は生前、「日本国内のフィリピン人元従軍慰安婦を支援する会」や日本戦時性暴力問題ネットワークなどで活動され、日本軍性奴隷制問題の解決に向けて絶えず尽力されてきました。また、アジア連帯会議やフィリピン地域の日本軍性奴隷制被害生存者支援活動に対しても、深い連帯と惜しみない支援を寄せてくださいました。
日本軍性奴隷制問題の解決のために先頭に立ってくださった故人の意志と献身を忘れません。
「日本政府は、被害者が認められる形で責任を持ち、許しを得なければなりません。また、生存者が平穏な生活を送れるようにし、国際社会に対して問題解決の模範となる姿を示さなければなりません。「謝罪と補償は、生きている間に履行するように!」何があっても、私たちはこの目標を必ず実践しなければなりません。」
柴﨑温子、第11回アジア連帯会議発表文(韓国語)、2012年12月9日。
先生の言葉と活動を記憶に留めます。
謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
〈原文〉
지난 6월 3일, 일본군성노예제 문제 해결을 위해 일본에서 오랜 기간 헌신해 오신 시바자키 하루코 선생님께서 별세하셨습니다.
고인께서는 생전 ‘일본 내 필리핀인 전 종군위안부를 지원하는 모임’, ‘일본 전시성폭력문제 네트워크’ 등에서 활동하시며 일본군성노예제 문제 해결을 위해 꾸준히 힘써 오셨습니다. 또한 아시아연대회의와 필리핀 지역 일본군성노예제 피해생존자 지원 활동에도 깊은 연대와 아낌없는 지원을 보내주셨습니다.
일본군성노예제 문제 해결을 위해 앞장서 주신 고인의 뜻과 헌신을 잊지 않겠습니다.
" 일본정부가 피해자가 인정할 수 있는 방식으로 책임을 갖고 용서를 받아야 하며 생환자들이 평안한 생활을 누릴 수 있도록 해주고 국제사회에 문제해결을 한 양호한 모범의 모습을 보여주어야 합니다. 「사과와 보상은 사람이 살아있을때 이행하도록!」무슨 일이 있어도 우리는 이 목표를 꼭 실천해야 합니다. "
- 시바자키 하루코, 제11차 아시아연대회의 발표문 (한국어), 2012.12.09.
선생님의 말씀과 활동을 기억하겠습니다.
삼가 고인의 명복을 빕니다.