〈正義連〉第1725回 日本軍性奴隷問題解決のための定期水曜デモ 週間報告(2025.11.5)
昨日、国会女性家族委員会監査室に参考人として出席しました。水曜デモをめぐる極右集会がどれほど凄惨だったのか、少女像に対するテロがどれほど深刻だったのかを証言しました。そして歴史的真実を否定し、被害者の尊厳を毀損する者を処罰するために「被害者保護法」を改正する必要性を強調しました。最近の国連女性差別撤廃委員会の報告書と国連特別報告者の書簡の内容も説明しました。1965年の請求権協定と2015年の韓日協定で解決されたと強弁する日本政府と、これに呼応しているような韓国政府を批判するのが目的でした。
極右勢力は2019年末から水曜デモを妨害し、少女像を毀損し、被害者の自宅まで押しかけて極右集会を開き、水曜デモ被害者を面前で侮辱しました。私設研修会を開いて講師たちに「金福童(キム・ボットン)が強制連行されたと言うのは嘘だ」、「性奴隷制ではなく売春」、「少女像は娼婦像だ」と吹き込みました。さらにはドイツまで行ってベルリンの少女像撤去を叫び、少女像が設置された高校に押し寄せてヘイトデモを強行しました。彼らは日本の極右団体と協力して韓日を行き来し、日帝の不法植民地化、戦争犯罪、強制動員、性奴隷制などを全て否定するために組織的に活動する人々です。
日本軍性奴隷制問題解決運動35年、被害者の勇気ある公の証言から34年、水曜デモは33年が過ぎました。しかし依然として加害者の責任認定や謝罪、賠償といった基本的な正義は実現されていない中で育った毒キノコのような人々です。清算されなかった戦前ファシストたちの復活でもあります。
それならば、私たちの運動は失敗だったのでしょうか? いいえ、違います!
厚い沈黙の氷を破り、世界中の戦時性暴力と国家暴力の深刻さを知らせた勇気ある証言者たち、そして被害者たちとともに喜んで生を共にしてきた献身的な活動家たち、記憶し記録することをためらわなかった国内外の連帯者たちが、国際人権規範を変え、世界を少しずつ変えてきました。女性の人権と平和を願った被害者たちの精神を受け継ぐナビ基金は、ウガンダ、コンゴ民主共和国、ベトナムを超えて、パレスチナやロヒンギャ難民キャンプにまで希望のメッセージを届けています。
今日この席には、これまで運動を共にしてきた国内外の市民が集まっています。2025ヒンツ・ペーター国際報道賞の受賞者たちも出席しています。ヒンツ・ペーター国際報道賞は、1980年光州5.18民主化運動の際、厳しい軍事統制の中で光州に潜入し、現場の状況を映像に収めたドイツ『第一公共放送』所属の故ユルゲン・ヒンツ・ペーター(1937-2016)記者を高く評価し、『5.18民主化運動』の精神と民主主義、人権、平和を世界に知らせるため、5.18記念財団と韓国映像記者協会が設立した賞です。世界中で民主主義や人権が後退し、戦争が絶えない現実の中で、今年も戦争の悲惨さや被害の現実を告発し、民主主義と人権の大切さを知らせることを ためらわなかった映像記者たちが受賞しました。受賞をお祝いするとともに、深い敬意と連帯の気持ちを伝えます。
このように、今も世界のあちこちで怒りと共感、勇気と情熱で真実を掴んで立ちあがる『私たち』がいます。私たちの存在そのものが勝利のしるしであり、超国家的連帯の力が希望の灯りです。1725回まで積み重ねられた水曜デモの莫大なエネルギーと蓄積された時間の力が、私たちの未来を変えるでしょう。
昨日の国政監査の現場で、国民の力(野党)の趙恩熹(チョ・ウンヒ) 性平等・家族委員会幹事も『被害者保護法』の改正を約束しました。真実を否定し、被害者の尊厳を傷つけることが、少なくとも韓国では起きないようにするという正義記憶連帯の約束も、まもなく実現されるでしょう。
今後も正義記憶連帯は、過去と現在をつなぎ、国家の境界を超えて力を合わせ、共に記憶し、記録することの先頭に立ちます。民主主義と平和、人権と正義への道で躊躇しません。鎖のような連帯の強靭さで、これからも共に歩んで行きましょう。

