〈日本 日韓民衆連帯全国ネットワーク〉【声明】ユン・ミヒャン(尹美香)議員除名への韓国国会の動きを憂慮する
ユン・ミヒャン(尹美香)議員に対して2022年1月5日、韓国の国会倫理特別委員会の専門家諮問機構である倫理審査諮問委員会が議員除名の意見を提出したことに、日韓民衆連帯に取り組んできた私たちは、大きな驚きと憂慮を禁じえません。この倫理諮問委は30日以内に意見を取りまとめ、懲戒審査小委員会と全体会議を経て最終決定を行うことになっています。
私たちは、韓国の国会と倫理特別委員会の公正で賢明な決定を強く要請します。
ユン・ミヒャンさんはこれまで自分や家族のことをさしおいても、日本軍「慰安婦」被害者に寄り添い問題解決のために献身的に活動してきた人であり、真の日韓市民、民衆の連帯のために先頭に立って闘ってきた人です。
また、2020年12月には日系企業の横暴で解雇された労働者の側に立ち、国会議員として日本の各政府省庁に働きかけを行いました。このように常に虐げられた人の側と共に闘った人を貶めるようなことは、断じてあってはなりません。
キャンドルの力で政権交代を成し遂げ民主主義をめざす韓国でこのようなことが起きていることについて、私たちは本当に驚愕しています。
最近、韓国では元ソウル日本大使館前に設置された「平和の碑」前で行ってきた水曜デモさえも、保守勢力の動きによって妨害され続けているとのことです。
ムン・ジェイン(文在寅)大統領が1月5日、「水曜デモ」30周年に、「勇気を出して日本軍慰安婦問題を世に知らせ、長い間行動を共にしてくださった皆様は本当にご苦労された」と感謝を伝え、韓国の国家人権委員会も水曜デモを守るように管轄の警察に勧告を出しているのにも関わらず、大変な状況です。
既に韓国の多くの団体、日本やアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの海外の団体からも批判の声が上がっています。その批判の声は、メディアによって膨らませられた歪曲報道にのっかり、検察の調査でその虚構性が明らかになったのに、韓国の与党、共に民主党が大統領選を前に、ユン・ミヒャン議員個人の声はかき消してスケープゴートにするような動きにも警鐘を鳴らしています。
私たちは「光は闇に、真実は虚偽に打ち勝つ」と信じて、ユン・ミヒャン議員に激励の声を送ります。
ユン・ミヒャンさん、頑張れ!
2022年1月31日
日韓民衆連帯全国ネットワーク
日本、東京