世界で最も長く続いてきたデモ、世界で最も悲しいデモ、世界で最も誇らしいデモが1500回目を迎えました。











世界で最も切なる願いが一つ一つ積み重なった現場、世界で最も強烈な希望が合唱となって鳴り響く現場、世界で最も強い連帯が世界中のリレーのようにつながった現場。

私たちは1500回目の今日、ここ平和路に集まりました。



1992年1月8日、日本軍「慰安婦」問題の解決のために、韓国挺身隊問題対策協議会の活動家や会員団体の女性十数人が、第1回目の水曜デモを行いました。


被害者たちが合流し、学生たちが参加し、宗教家たちが力を合わせました。挺対協の会員団体や連帯団体は、それぞれの熾烈な活動の中でも力を合わせて、交代で水曜デモを主管しました。団体、学校、サークル、集まりなどによる水曜デモ主管がしだいに増え、多くの人々が自由発言や文化公演に参加してきました。


被害生存者たちが他の生存者と出会い、青少年とも出会う中で、戦争のない世界に向けた志を共有しました。性別や年齢、宗教、人種、国籍を超えて、たくさんの世界市民が心を一つにして声を上げてきました。

戦争犯罪の認定、真相究明、公式謝罪、法的賠償、責任者処罰、歴史教科書への記録、追悼碑と資料館の建設を一途に求めてきました。

第100回、第1000回を経て第1500回に至るまで、水曜デモは名実ともに共感の場、コミュニケーションの場、連帯の場、平和の場、未来世代の教育の場となりました。



その折り重なる時間の中で、苦しみと悲しみを踏み越えて毅然と立ち上がった被害者たちの勇気に感謝します。挫折や痛みから引き下がることなく、共感と愛をもって連帯してくださった世界市民のみなさんに感謝します。

反目や葛藤、政争や理念に屈することなく、人権と平和を歌いながら、黙々とこの場を守ってくださった全ての方々に心から感謝いたします。



しかし、日本政府は1500回の叫びを無視し、未だに不法な強制占領や戦争犯罪の責任から目をそらしています。

真の謝罪と反省の代わりに、歴史を消してお金を差し出すことで被害者たちを侮辱しました。戦時性暴力の被害者たちとの連帯を妨害し、平和碑を撤去させるために露骨に圧迫することで、わずかな約束さえも覆し後退に後退を重ねています。



歴史否定勢力はあらゆる嘘と歪曲をくりかえし、日本軍性奴隷制被害者と問題解決運動を攻撃しています。正義ある市民たちが平和への意志を積み上げている傍らで、ヘイトや差別の言葉で水曜デモを中断しろと脅しています。被害者の名誉を傷つけ、活動家に関する虚偽の事実を流布することで、平和路を悲惨な戦場に変えています。



今も女性の人権と生命は、紛争下だけでなく、日常の中でも脅かされています。性暴力や性搾取の被害を受け、不安と恐怖に苛まれながら、烙印を押されて苦しんでいます。社会的弱者と他者は、排除や周辺化、暴力と差別の対象になっています。私たちは依然として、日本軍性奴隷制被害者が自ら名乗り出ることすらできない世の中を生きています。



それこそが、同じ叫びを1500回繰り返さなければならない理由です。ただ生きるだけに留まらず、私たちに与えられた義務を果たしながら生きていかなければならない理由です。


日本政府が性奴隷制を重大な反人道的・反人権的犯罪であると認めて法的責任を果たす時、ようやく被害者の名誉は回復され、彼女たちの人権も保障されるはずです。

私たち皆が植民地や戦争、軍国主義や男性中心主義を乗り越えてこそ、新しい平和の場がひら開かれるはずです。

愛と平等、信頼と連帯の波がヘイトや差別、恐怖や怒りを覆う時、真の民主主義社会が到来するはずです。



その日が来るまで、私たちは1500回続いてきた「岩のように強い連帯の力」をもってこの場を守っていきます。


第1500回水曜デモに参加した私たちは改めて以下を求めます。


一つ、日本政府は戦争犯罪を認めよ


一つ、日本政府は日本軍性奴隷制問題の真相を解明せよ


一つ、日本政府は日本軍性奴隷制被害者に公式に謝罪せよ


一つ、日本政府は日本軍性奴隷制被害者に法的に賠償せよ


一つ、日本政府は日本軍性奴隷制犯罪の責任者を処罰せよ


一つ、日本政府は日本軍性奴隷制問題を歴史教科書に記録して教育せよ


一つ、日本政府は平和碑と史料館を建設せよ


 


2021年7月14日


第1500回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモを主管する1500人の主管者一同(14か国1565人)


 


*1500人の共同主管者名簿