「日本政府から賠償金が出たら、今も戦時下で性暴力の被害に遭っている女性たちに全部あげたい」
 日本軍「慰安婦」被害者である金福童、吉元玉ハルモニの、この発言がきっかけになって2012年3月8日、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)が立ち上げたのが「ナビ(蝶)基金」です。
 翌4月から早速、コンゴの紛争下で性暴力に遭った被害者たちへの支援を開始。1年後の13年3月からは、ベトナム戦争時に韓国兵の性暴力を受けた女性とそ の子どもたちへの支援を開始しました。同時に、韓国政府が過ちを認め、責任ある措置を取るよう求める声も上げ続けています。
 今年3月には、ベトナムで新たに25人の被害者を確認。日本軍「慰安婦」被害者の意を受けて、活動を広げていく「ナビ基金」について、発案者である金福童ハルモニと尹美香代表のお話を聞く貴重な機会です。 
「ナビ(蝶)基金」を受け取ったコンゴの女性たち(2014年7月)

日時 2015年4月23日(木) 18:30~20:30
場所 在日本韓国YMCA 9階 国際ホール
東京都千代田区猿楽町2-5-5
JR水道橋駅徒歩6分、御茶ノ水駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩7分
TEL:03-3233-0611 FAX:03-3233-0633
資料代 500円

<スピーカー>
★金 福童(日本軍「慰安婦」サバイバー)
 具合が悪くて寝ていても、誰かが「ナビ基金の募金を持ってきました」と言うと、満面の笑顔で起き上がる金福童ハルモニ。お誕生日やお正月に、挺対協がプレ ゼントを持っていくと、「こんなお金があるなら、ナビ基金に入れるように言ったでしょ。」ご自身も、毎月10万ウォン(約1万円)をナビ基金に募金してい ます。
★尹 美香(韓国挺身隊問題対策協議会代表)
 新たに25人の被害者が名乗り出たという知らせに、今年3月、ベトナムに飛んだ尹代表。「性暴力の被害者がさらに名乗り出たことは、私たちのナビ基金が果 たした役割かもしれないと思うと嬉しい反面、気が重くもあります。韓国社会がかつて犯した性暴力犯罪に対して、私たちがいつになったら責任を果たすことが できるのか、これ以上遅らせてはならないのに。ベトナムの性暴力被害者たちも高齢なのだから」

主催 戦争と女性の人権博物館(WHR)日本後援会
Email;whrmuseum@gmail.com 
URI;http://www.whrmuseum-jp.org/
協力 日本軍「慰安婦」問題解決全国行動
           日本の戦争責任資料センター