〈訃報〉故李玉善ハルモニのご冥福をお祈りします。
日本軍「慰安婦」被害者であり人権運動家の李玉善(イ・オクソン)ハルモニが本日午後7時7分に亡くなりました。
1927年、釜山で生まれた李玉善ハルモニは1942年7月、日本軍「慰安婦」として連行され、中国の桃園、延吉にある日本軍慰安所で日本軍の性奴隷被害を受けました。
1945年8月15日、解放を迎えましたが、解放されたことさえも知らずに慰安所に住み続け、朝鮮族の農民が知らせてくれたことではじめて解放を知りました。
しかし、李玉善ハルモニは故郷に帰る道も方法もわからず、中国でそのまま暮らしていましたが、韓中修交後、故郷に帰るために懸命に努力しているというニュースが国内メディアを通じて伝えられました。
1996年末、韓国の兄弟を探し、2000年6月にハルモニは中国での生活を終えて韓国に帰国することができました。
帰国後、李玉善ハルモニはナヌムの家に入居し、日本軍「慰安婦」問題解決のための人権運動家として暮らしました。
また、ベトナム戦争で韓国軍によって民間人虐殺の被害を受けたベトナム人のための活動を支援するなど、韓国軍による戦争被害の解決にも尽力されました。
李玉善ハルモニが望んでいた日本政府の謝罪と賠償は生前には叶いませんでしたが、「金福童の希望」はハルモニの遺志を受け継ぎ、ハルモニが望んでいた謝罪と賠償を受けとり、戦争のない世界のために最後まで努力していきます。
李玉善ハルモニのご冥福をお祈りします。
2025年5月11日
非営利民間団体「金福童の希望」
(訳 方清子)
●李玉善さんの実話を元に書かれた漫画「草」の紹介です。