<正義連>第1493回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会記者会見 週間報告
ペロシ議長は、2007年アメリカ下院で慰安婦決議案を満場一致で通過させるのに大きな役割を果たしました。
彼女が決議案通過のためにアメリカを訪問した李容洙ハルモニに会って話を聴き、手を握った記憶が鮮明です。
当時決議案は日本帝国主義による植民地支配と戦争責任はもちろん、「性奴隷」の歴史的事実を確認して日本政府の公式謝罪と歴史否定の中断、未来世代に対する教育を強調しました。
以後ヨーロッパ連合をはじめとする各国で同様の決議案が相次いで採択されました。国際社会が日本軍性奴隷制問題に対する確固たる認識を共有することになったもう一つの大きな契機でした。
14年が過ぎた今日、再びアメリカ発「正義の実現」が提起されたというのは、もう一つの「2015韓日合意」の前兆ではないことを信じます。
韓米日関係を新たに転換させるという名目の下によく似た不正義を繰り返すことは止めようという提案でしょう。
犯罪事実の認定と真相究明、公式謝罪、法的賠償はおろか歴史を逆転させるかのような退行を繰り返している日本に対する公式的な警告であり、韓国政府が堂々と日本政府に向き合って要求しなければならないという原則を再確認したものです。
すべてを投げうって訴えた被害者が登場して30年になったけれど相変らず歴史的真実から目を背け、当事者を侮辱して攻撃する歴史否定論者などに対する総体的憂慮の表明だと信じます。全世界市民の真実と平和に向けた願いを韓日政府が心より抱き留めよというメッセージであると信じます。
きたる7月14日に水曜デモ1500回を迎えます。
8月14日は金学順ハルモニの証言から30周年です。
正義連は「再び私たちのような人々が生まれてはいけない」という被害生存者の願いを受け入れて他国の戦時性暴力被害女性たちと子どもたちを支援してきました。彼女たちが力強く耐えて立ち上がれるように手を握ってきました。 韓半島の日本軍性奴隷制被害当事者から出発してコンゴ民主共和国、ウガンダ、インドネシア、ベトナム、パレスチナまで全世界に拡がっている<ナビ基金>の意味を韓米日の為政者らが胸深く刻んでくれることを切に望みます。
絶望が希望に、葛藤が平和に、嫌悪が愛に変わることができるよう、韓米日政府のより深い関心と努力を求めます。
2021年5月26日
韓国正義記憶連帯理事長 李娜榮(イ・ナヨン)
(訳 方清子)