<ナヌムの家>ハルモニたちの遺骨移転問題とハルモニたちの近況
4月24日、
いまのところ副作用の影響も出ていないようです。
さて5月4日付の中央日報がナヌムの家のハルモニ達の遺骨移転問 題を取り上げて報じています。 日本語版でも報じられているので目にされたかたもいるかと思いま す。
記事リンクを下に貼りましたのでご関心のあるかたはご確認くださ い。
・遺骨移転問題のアウトライン説明記事
・遺族・家族へのインタビュー記事1
・遺族・家族へのインタビュー記事2
次に記事からは見えてこない部分に関していくつかの点をお伝えし たいと思います。
1:今回の遺骨移転問題記事に関して、 私たち内部告発したスタッフは一切かかわりがないことをまず初め にお伝えしたいと思います。 この件に関する行政とのやり取りおよびメディア対応は現運営陣が 一部の遺族・家族とともに行っていることです。
2:遺骨移転問題は昨年の京畿道民間合同調査団による調査結果、 これまでナヌムの家で違法(環境保護に関する法律) にハルモニたちの遺骨が安置されてきたことが指摘されたことで明ら かとなりました。
記事には出てきませんが、 環境法とは別に私有地に遺骨を安置する場合でも法律的には好き勝 手にできず、 許可された土地利用目的の範疇内であるかどうかの行政判断を受け ねばならないのにその手続きも怠ってきました。
3:インタビュー記事のなかでチョン・
カトリック信者であったキム・ グンジャハルモニが亡くなったときも曹渓宗は勝手に仏教式で葬儀 を済ませてしまったのもその一例です。
4:キム・スンドクおよびイ・ ヨンニョ両ハルモニの家族もインタビュー記事に出てきますが、 この二人は昨年夏ごろから前理事会(曹渓宗系) と現運営陣の認可のもと"ナヌムの家運営正常化推進委員会" なるものを組織し、 運営陣指示のもといろいろ騒ぎを起こしています。
5: 今回の遺骨移転問題に関して私たち内部告発したスタッフたちは蚊 帳の外に置かれており、 同じ現場で進行していながら報道された記事を通してのみその一部 を知ることが出来る、という状態です。
また亡くなった人たちを追慕するという行為は、 必ずしも故人の遺骨等がなければできない行為ではありません。
悪化しているナヌムの家を考慮するといまは遺骨移転問題に集中で きないのが私たち内部告発したスタッフの現状です。
現在ナヌムの家で暮らしている4名のハルモニたちの日常を守ってい くのが精一杯なのです。
さて最後に最近のハルモニたちの状況をお伝えします。
イ・オクソンハルモニ:おととい検査入院しました。 異常はないとのことで明日退院します。 今回は曹渓宗系の病院ではなく広州市内の昔からのかかりつけの病 院ですので、安心です。
ソンリサンハルモニ: 家族との問題を悩んでおり、最近元気がありません。 下の事務所に来てわたしたちと一緒に過ごしたいようですが、 運営陣の介入で自由に行き来できない状態です。
カン・イルチュルハルモニ: 現在は車いすがないと移動できないほど足腰が急激に弱まりました 。 以前は私たちと散歩や外出したりと体を動かす機会が多かったので すが、運営陣が変わってからその機会が全くない状態です。 娘さんの意向もあって2階の生活エリアで半隔離状態にあります。
パク・オクソンハルモニ: 先日息子さん夫婦が面会にやってきました。認知症がありますが、 息子さんのことは分かったようです。 ここのところ体調もいいようで、自分で体を動かそうとしたり、 周りの人たちとコミュニケーションを積極的に取ろうとしたりしま す。
(ナヌムの家・矢嶋宰)