東大阪市長よりベルリン・ミッテ区へ送った書簡(2020.11.04)
ベルリン市ミッテ区長
シュテファーン・フォン・ダッセル様
ベルリン市ミッテ区における従軍慰安婦像の設置について 貴区におかれましてはますますご清祥のことと存じます。
貴区とは旧布施市の時代の1959年に、ドイツベルリン市ミッテ区(ヴェディング 自治区)との姉妹都市提携を締結し、長年にわたり継続してきたところです。
さて、この度、貴区の公共的な場所に慰安婦像が設置されたことが、日本においても 大きく取り上げられております。
これを受けて姉妹都市を結ぶ本市には全国から慰安婦 像設置に対する抗議が多数寄せられており、混乱をきたしている状況であります。
また、いわゆる慰安婦問題につきましては、国政レベルの懸案事項であると認識して おりますが、我が国では慰安婦像は過去の歴史を乗り越えて日本と韓国が将来に向けて 建設的な関係を築いて行く上で障壁となる象徴と認めております。
報道によると、現在は司法機関が判断する段階にあるとお聴きし、その判断に懸念を 持って注視しております。
今後も両都市の友好関係を保っていくことを願っているものであり、貴区長の決定が 維持されるよう、賢明なご判断をお願いいたします。
令和2年11月4日
東大阪市長 野田義和
東大阪市のHPには下記にUPされています。
http://www.city.higashiosaka.lg.jp/cmsfiles/contents/0000028/28879/shokann_japannese.pdf