ナヌムの家の矢嶋です。



昨日は映画『まわり道』のオンライン上映会にイ・オクソンハルモニとともに一緒に参加。懐かしい人たちの顔を久しぶりに拝見。ハルモニともどもとてもうれしかったです。(注:2020年10月31日、全国行動主催の「まわり道」オンライン上映したとき、矢嶋さんにナヌムの家の現状を報告していただきました。退院してきてまもない李玉善ハルモニも顔を見せてくれました)。



7月に京畿道民間合同調査が行われ4か月めに入ろうとする今、ようやく動きがありました。



今週金曜日、広州市がナヌムの家法人理事11名のうち3名の社外理事(僧籍を持たない理事のこと。これまで理事のうち3分の2以上は僧籍を持つものとする、という規定が定款にありました)に対して解任決定を正式に通告しました。
この3名は法的に理事ではなくなりました。一歩前進。



また近々京畿道の方からも代表・常任理事を含むさらに5名(全員僧籍を持つ)解任も正式に決定・通告が出される予定です。



これにより全部で11名いる法人理事のうち8名が解任されます。新理事8名が広州市の権限により任命され、これが実現すると8対3という力関係になり、曹渓宗側の影響がぐんと減じることとが期待されます。


残った3名も新たに組織される新理事会による法人定款の内容を変えていく過程で理事会から出ていかせる方向にもっていければと思います。



京畿南部警察庁による旧運営陣および4名の代表・常任理事らに対する捜査結果も京畿道の理事解任発表後になされるのではないかとこちらでは見ています。



ただし新理事会が発足してもすぐに現在の運営陣、介護士、調理師らを全員解雇というわけにもいかないのが実情です。様々な法的・行政手続きが必要なのは当然なことで、監督行政機関である京畿道及び広州市がどこまで真剣に取り組んでくれるかによるところが大きいです。



運営陣も自分たちの分が悪くなりつつあることは分かっているようで、今後どんな動きを見せてくのるかも注視していかねばなりません。こちらも下手な動きをとると揚げ足をとられ、ハルモニたちにも影響が及ぶことが十分に考えられるからです。



10月中旬から京畿道人権センター(道直属機関)のスタッフによる週一モニタリングがスタートしました。
このスタッフから口酸っぱく言われていることは「たとえ(運営陣)から唾を吐きかけられても、皆さん(内部告発者)はじっと耐えてください。決して直接行動には出ないように。」ということです。
運営陣が変わって以降、嫌がらせ・ハラスメントがエスカレートしていることは以前にもお伝えしましたが、その状況に変化はありません。
ウォン・ジョンソン看護士さんもせっかく現場復帰した翌日に2度目の療養休暇に入りました。現場復帰当日の運営陣からの精神的なハラスメントがその原因です



運営陣による虚偽告訴、業務排除及び妨害、一部スタッフへの給料未払いや減俸、大量の始末書提出要求と介護人らを通した監視など考えつく限りの圧力をこちらにかけ続けています。

それでも法人と理事会の改革がきちんとなされ機能し始めるまでしばらく待たねばならないのは、本当につらいものです。

明日も暴行事件を起こした遺族たちがここにやって来ます。こちらがじっとしていても相手の方からけしかけてくるのが常ですので、ひと悶着起きないか心配しています。