<日本語> 要請書 ベルリン市ミッテ区長 Stephan von Dassel 様
Stephan von Dassel 様
要 請 書
私たちは「平和の少女像」など日本軍「慰安婦」メモリアルの建立を支持する日本の市民です。このたび、ベルリン市の公共の敷地に「平和の少女像」が設置されたことを知り、たいへん喜んでいました。なぜなら「平和の少女像」は、日本軍の「慰安婦」にされた女性たちの被害を物語るだけでなく、二度と同じようなことが起きないよう願う被害女性たちの思いが込められたものだからです。「平和の少女像」は、今や性暴力の根絶と平和を願う象徴になっています。
ところがこのたび、ベルリン市ミッテ区が10月14日までにこれを撤去するよう命じる公文を出したことを知り、大きな衝撃を受けています。また、そのような決定を迫ったのが日本政府であるという事実に恥じ入り、憤慨しています。加害国である日本は、日本軍「慰安婦」問題を記憶し未来への教訓とすることに最も真摯に向き合わなければなりません。にもかかわらず、むしろ事実が忘れられること、歴史から消されることを願って、世界中から日本軍「慰安婦」メモリアルを消し去ろうとやっきになっています。
平和の少女像は、「韓国と日本の間の対立を引き起こし日本に反対する」ものではありません。このような間違った認識を付与されたまま撤去されてしまったら、日本軍「慰安婦」という想像を絶する経験を、勇気を奮って証言し、性暴力の根絶と平和の実現を訴えた被害女性たちの尊い思いまで汚されてしまいます。被害者を再び傷つけ、国家間の対立を引き起こしているのは、事実に蓋をしようとする日本政府の行いなのです。
過去の加害事実を心から反省し、その教訓を未来へと生かすことこそ、平和への道だと信じる私たち日本の市民は、ナチスの犯罪を認め、謝罪と被害回復措置を重ねてきたドイツから学びたいと思ってきました。日本がドイツのように、過去を直視し、平和な世界を築く上で共に歩める国になれるよう、お力をお貸しください。
一、平和の少女像に対する撤去命令を撤回してください。
一、平和の少女像を積極的に守ってください。
2020年10月13日
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動
e-mail:i_zenkokukoudou@yahoo.co.jp
TEL 080-7817-1236
上記趣旨に賛同する団体122団体と個人1913人の署名を添えて提出します。