日本軍「慰安婦」被害を記憶するメモリアル建設運動 in アメリカ
~サンフランシスコとグレンデールの活動家を招いて~

日 時:2016年11月6日(日)14:00
場 所:韓国YMCA 第4-5会議室(3階)
(住所:東京都千代田区猿楽町2丁目5?5)
参加費:800円

2010年10月、ニュージャージー州に日本軍「慰安婦」を記憶する碑が設置されて以降、米国ではすでに8つの碑が建てられています。
2013年7月には、ロスアンゼルス近郊のグレンデール市にソウルの日本大使館前と同じ「平和の碑」(少女像)が設置されました。それに対しては在米日本人が抗議し、撤去を求める裁判を提訴したことはニュースになりましたが、「平和の碑」の設置を進めた当事者の声は、日本でほとんど報道されることはありませんでした。同様に、2015年9月22日、サンフランシスコ市議会が全会一致で「慰安婦のメモリアル設置」を可決した時も、直前にサンフランシスコの姉妹都市・大阪の橋下徹市長(当時)が抗議の書簡を送った行為を無批判に報道しただけでした。


米国ではどのような人たちが、どんな思いで碑の建設運動を展開しているのかー。このたび、「慰安婦」被害者の声を聞く国際会議に合わせて、米国の活動家が来日します。この機会に、「慰安婦」被害者に正義を実現するために、国境を超えた人権課題として、多様な市民が連帯して活動している米国での状況を聞く会を設けました。
一方的な報道が目立つ日本で、当事者から話を聞く、大変貴重な機会です。多くのみなさんの参加をお待ちしています。

<来日予定の「慰安婦正義連帯」のみなさん>

ジュディス・マーキンソン
全米弁護士協会の副代表で、フィリピン女性との連帯組織、ガブリエラ・ネットワークの設立者の一人です。1974年に沖縄で平和活動を始めて、1993年からは「慰安婦」問題に関わってきました。軍国主義と性暴力の関係が私のテーマです。

ラス・ロウ
米国上院議員(ダイアン・ファインスタイン他)の事務所で26年間、主にアジア・米国関係に取り組んできました。アファーマティブ・アクションを求める中国系の団体に所属しています。

グレイス・シミズ
「アジア系アメリカ人の平和と正義」というグループに所属しています。これまで40年、移民、反軍事化や第二次大戦中に捕虜交換のために南米から米国政府に拉致された日系ラテンアメリカ人の補償問題に取り組んできました。

フィリス・キム
2007年の米国下院の決議121号をきっかけに、「慰安婦」問題に関わり始め、ロサンゼルスを拠点に活動しています。グレンデールに「平和の少女像」を建てました。李容洙ハルモニが訪米するときは、いつも一緒です。

ミホ・キム・リー
サンフランシスコに「慰安婦」のメモリアルを設置する活動を展開しています。日米の「マイノリティ」の社会正義がテーマで、日本多文化救済基金(3.11後に「マイノリティ」被災者の支援を目的に設立。宋神道さんへの支援も)やEclipse Rising (米国に住む在日コリアンのグループ)にも参加。2008年にはやより賞(女性人権活動奨励賞)も受賞しました。
 
デイビッド・キヨシ・モンカワ
「公民権と補償のための日系人」という団体に属して、労働問題や、日系人強制収容所問題に取り組んできました。グレンデールでの「平和の少女像」設立にも力を尽くしました。


「慰安婦正義連盟」CWJC(Comfort Women Justice Coalition)
2015年9月、サンフランシスコでの「慰安婦」決議の支援をきっかけに設立された、多様な民族、多様な人権関心を持つ団体の連合体。カリフォルニアのベイエリアを中心に、数十の団体が加盟する。共同代表は元裁判官のリリアン・シンとジュリー・タン。
日本軍「慰安婦」被害者/サバイバーに正義を実現するために活動。現在、サンフランシスコに設置する碑の候補地選定、デザイン考案、建設・維持費などを集める活動を展開中。