本日、「12.28日韓政府間合意(以下、「合意」)」に基づく財団が発足した。「和解・癒し財団」と名付けられたこの財団は、「合意」に反対する被害者と市民を置き去りにして、両政府だけが「和解」する奇妙な様相を見せている。

1.財団設立に至る韓国政府と財団関係者のふるまいは、被害者への「癒し」にならない。
 報道によると、韓国政府は「合意」後、被害者と被害者家族に会い、「10億円は事実上の賠償金だ」という説明をして回ったという。これは、「このお金は賠償あるいは償い金、こうしたものではありません」(3月17日参議院外交防衛委員会での岸田外相の答弁)という日本政府の立場とは明らかに異なるものだ。
  5月31日、「財団設立準備委員会」発足記者会見で金兌玄委員長が「10億円は賠償金ではない。被害者の傷を癒し名誉を尊重するというレベルで、賠償金と見るのは難しい」と発言したことの方が、日本政府の意図を正確に読み取っていると言えよう。しかし、韓国政府の説明と異なる発言をした金委員長は、2日後には「(日本が)法的責任を認めて、被害者の心の傷を癒し、その癒しを通して結局賠償したという、そういう意味で拠出すると見ればいい」と苦しい弁明に転じた。
まさに、被害者不在のまま政府間での政治決着を急いだ「合意」のほころびが如実に現れた一例だ。
  2015年12月28日の日韓政府間合意により日本軍「慰安婦」問題は「最終的・不可逆的に解決」される――そんな既成事実化が着々と進められています。
しかし、それが本当に「事実」とされていいのでしょうか。

  私たちが知っている事実は、
  1991年8月14日、韓国の「慰安婦」被害者・金学順さんが名乗り出て、各国の被害者が続々と後に続き、被害回復を求めて四半世紀もの間たたかってきたという事実
  そして
  そのたたかいが、今も続く戦時下・紛争下の性暴力被害者たちに勇気を与えたという事実
そのたたかいが、重大人権侵害被害者の被害回復に関する国際的な議論を深めさせてきたという事実です。
  そして、沖縄の女性たちの戦中戦後は、軍隊がある限り女性たちは性暴力にさらされ続ける、その事実を示しています。
  2016年8月14日、4回目の日本軍「慰安婦」メモリアル・デーに、私たちは過去から現在に至る軍隊による性暴力を根絶するための取り組みを確認し、その成果を未来へと繋げるための集いを持ちます。

  ロラネットの水曜行動は2012年の9月から始まりました。もっと前からやろう、やろうと提案がありましたが、人数がたらず、やっと実現したのが、この9月19日でした。
  丁度、この2年前の2010年に民主党政権が誕生して、今こそ解決できるのでは?との期待で<「慰安婦」問題解決全国行動2010>が誕生、ロラネットも加入しました。
  ソウルでは2011年12月に水曜デモが1000回を迎えることとなり、それまでには解決したいとの思いから、この年、日本でも、全国行動の呼びかけで外務省包囲デモが企画され、1000人を優に超える人々で見事包囲。解決を願う小片の布のメッセージを縫い合わせたキルトが横断幕となって外務省前に、はためきました。しかし、期待した解決案は実を結ばず、その後の自民党政権では更なる揺れ戻しで、水曜行動は今に至るも続いているのです。
日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク
事務局長 岡原美知子

 2011年12月14日ソウル水曜デモ1000回を記念し、「日本軍『慰安婦』被害者に正義を!韓国水曜デモ1000回アクション」が全国行動から呼びかけられました。広島でも一刻も早い解決を訴えアクションを起こそうと14日、広島市内繁華街でおよそ50人が参加し、道行く人へ日本政府による被害者への謝罪と賠償を訴える行動を起こしました。
  それまで、広島では「ナヌムの家」のハルモニたちの絵画展、「慰安婦」問題情報110番、「嘘つき英子(ヨンジャ)」公演会、ビョン・ヨンジュ監督作品3部作の上映会、被害者証言集会、そして関釜裁判広島高裁支援など行ってきていましたが、単発的取り組みで終わっていました。