〈正義連〉 第1627回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告(2023.12.20))
2023年度も歴史の裏側に退く準備をしています。皆さん、本当にお疲れ様でした。
今年一年、多くのことがありました。全世界が戦争と紛争に染まる中、大韓民国市民が命がけで守り育ててきた民主主義と人権は後退し、韓半島の平和も揺らいでいます。公正と正義、差別のない平等な世界へ向けた希望もあえなく崩れています。言葉だけで自由と法治を語る権威主義の権力者たちによって、報道の自由、労働の自由、集会結社の自由が崩れ、作為的な法適用で多くの人々が苦しんでいます。歴史正義は毀損され、民生は破綻の危機に陥り、国格は転落しています。この状況で責任感を感じるどころか、無能で傲慢な政権の手先たちは、ひたすら自分の保身に躍起になり、付和雷同する蛾のような極右勢力の歴史否定と歪曲、正義と真実に対する攻撃も極に達しています。
それでも正義記憶連帯はたゆまず、挫折せず、倒れることなく、今日この場に来ました。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の歴史正義を売渡す対日屈辱外交、平和と生命、人権破壊政策と闘い、強制動員の「第3者弁済案」を無力化させることに成功しました。 日本の韓半島不法占拠、強制動員と日本軍性奴隷制、ジェノサイドなど数多くの反人道的犯罪行為の真実を世界に暴露し、責任を追及するための活動を国内外で絶え間なく展開しました。 そして、ついに故・金福童(キム・ボットン)ハルモニ、李容洙(イ・ヨンス)ハルモニなど被害者が提起した日本国を相手にした損害賠償請求訴訟で勝訴しました。大韓民国裁判所は、被害救済の最後の砦として、韓国裁判所の門を叩いた被害者たちを見捨てませんでした。 被害者の苦痛に関心を持ち、被害生存者の証言に耳を傾け、変化する国際慣習法の流れを理解し、先導しました。帝国主義的な人種主義、家父長制、軍事主義に基づく多くの権力者の論理と主張を排斥しました。真実追求と正義の実現、法的賠償の道を切り開きました。 今も蔓延しているジェンダーの不正義、女性の完全な人間性を否定する性的対象化、主体性自体を否定する性暴力、存在自体を否定し、物としてしか扱わない性的搾取の問題にも大きな意味を提供しました。
本日、正義の記憶連帯は勝訴判決の意味を多角的に検討する討論会を開催します。訴訟代理人団の弁護士、国内外の法学者や専門家、故・金福童(キム・ボットン)ハルモニの訴訟代理人である正義連帯が参加し、判決文の内容に対する分析だけでなく、今後の法的手続きや運動の方向性まで集中的に議論する予定です。判決の法的履行を促すため、連続して記者会見、各種集会はもちろん、国際討論会も開催する予定です。
これからが再スタートです。33年前、地球の果ての小さな村に数人の女性が集まり、誰も想像もしなかった小さな蝶の羽ばたきを始めました。 正しいと思いながらも、誰も行ったことのない道を開拓し、ようやく飛び始めました。 たとえその長い旅程で片翼が焼かれ、引き裂かれ、傷つけられ、ついに飛ぶことを断念しても、いつの間にか無数の蝶の群れが続いていることに気づいたので、彼らは決して挫折しませんでした。 いつの間にか、その小さな動きは全世界に大きな反響を及ぼし、人権に関する多くの事柄を変えてきました。 今回の判決も、長い間蓄積された運動の力が起こした波紋の一部です。
その成果を足掛かりに、私たちは再び飛ぶ準備をします。 私たちの先輩たちがそうであったように、革新的な想像力で、誰も行ったことのない道を大きく飛び越えてみようと思います。 これからやってくる多くの蝶のためにも、新しい道を大きく広げようと思います。 その旅に再びご一緒してくださいますよう、よろしくお願いいたします。
2023年12月20日
正義記憶連帯理事長 李娜栄(イ・ナヨン)
(訳 権龍夫)