昨日(2日)に亡くなったハルモニの追悼も



「第3者弁済」という奇妙な案を強制動員解決策として持ち出し、韓半島の違法強占、強制動員、日本軍性奴隷制をすべて否定する日本の手を完璧に握った日韓首脳会談の悲惨な記憶が薄れないうちに、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の訪米日程も終わった。


徹底的に米国の懐を満たすために歴史正義を売り払い、経済を切り崩し、最終的に韓半島を火の海にする計略を立てる者たちの自画自賛は、実に見るに堪えない。被害者の人権を踏みにじる者たちが人権を口走り、主権国家の自由を大っぴらに脅かす者たちが口癖のように自由を叫び、最高裁判決さえ無視する者たちが欺瞞的に民主主義を論じる。韓半島を二分し、冷戦体制管理という名目で日本の戦争犯罪を免責し、帝国主義軍国主義者の復活を容認し、否定と歪曲、居直りに満ちた日韓関係に端緒を提供した米国が「尹大統領の大胆で原則的な日本との外交的決断」に感謝を表し、「共同の繁栄のための3国協力の重要性」を口にするところでは吐き気がするほどだ。

 



 極端なイデオロギー対立が全世界を二分していた冷戦時代、米国に対する郷愁や刺激的な歌を歌って賞賛を受け、得意満面に帰国した尹錫悦大統領は一体誰が選出した人で、どこの国を代表する者なのか。 

 



 兄貴分の指令を受けた日本政府の動きも慌ただしい。岸田首相が7日、12日の日程で訪韓し、日韓首脳会談を行うという。大統領府は、201110月の野田佳彦首相のソウル訪問以来、12年ぶりの韓日二国間訪問だと大騒ぎしている。日本首相の訪韓を早め、急いで日韓首脳が再会する根本的な理由は何か。 「韓米日3者パートナーシップを強化し、多大な影響力をもたらす」と評価したバイデンの立場を確証する何かでもあるのか。




 昨日も日本軍性奴隷制の被害者の一人が亡くなった。言いようのない苦痛の時間を胸に抱き、名前すら知られることなく、静かに天国に召された。

 



私たちは警告する。


19世紀後半から軍国主義で武装し、戦争に戦争を繰り返して帝国主義に成長した日本、その日本に計り知れない被害を受けたのに、まともな認識と謝罪を聞けなかったアジア・太平洋の民衆の名前で、性的搾取、労働搾取の被害に対して勇気を持って立ち上がり、加害者の責任を最後まで糺そうとした被害生存者の名前で、そして名前も名乗ることができず、 無念に息を殺して生きたすべての被害者の名前で警告する。


戦争犯罪の認識、真相究明、責任者処罰、被害者に対する取り返しのつかない謝罪、法的賠償、歴史教科書の記録と記念。どれ一つも実現しなかった傲慢な日本政府の首長・岸田首相は、汚辱の歴史を繰り返さず、今からでも歴史正義を実現せよ。


認定も反省もしない戦犯国家として永遠に残り、過去の時間に閉じ込められた愚民になるのか?過去の過ちを直視し、歴史の教訓として残し、未来志向的で互恵的な国際秩序の再定立のために手を組むのか?その選択の時間ももうすぐだ。 


それでも最後まで私たちの警告を無視するなら、たちが終わったと驕るその「歴史問題」は別の問題に拡大し、再び未来世代に大きな負担として戻ってくるだろう。私たちは民主主義と人権、平和な未来の足かせである貴方たちを取り除くため、これからも全力を尽くす。

 

 最後に、昨日亡くなられた被害者のご冥福と、冤罪で亡くなられたすべての被害者のご冥福をお祈りする。 

 

 

 

202353

正義の記憶連帯 理事長 李娜栄(イ・ナヨン)




(訳 権龍夫)