去る1月8日は水曜デモ30周年となる日でした。正義連は国内外連帯団体とともに1月5日、30周年記念水曜デモを開催しました。被害生存者李玉善ハルモニ、李容洙ハルモニの映像メッセージをはじめ、国内外市民の連帯発言と責任継承のための未来世代の決意が続き、文化公演も行われました。きびしい冬の天候にもかかわらず、現場には全国から来られた市民と連帯団体活動家たち、お年を召された先輩活動家が最後まで参加されました。30年前、最初の水曜デモで日本政府の傲慢と蛮行を告発し、反省を促すために日本大使館を回って問題解決を叫んだその最初の思いを記憶し、実践するために最後に行進もしました。



大変ありがとうございます。


おかげで真実と正義に向けた切実な願いと熱い情熱が冷酷な現実を溶かす可能性があることを、散った心が一つに結ばれて次世代へと綿々と受け継がれていることをあらためて確認しました。愛と人権の喊声が嫌悪と差別のことばを覆う可能性があることを、葛藤と不正義が平和と正義の連帯で封鎖される可能性があることを再度確認しました。



いま再び30年、いや100年の歴史を開く初日を迎えました。


正義連は確固として誓います。


水曜デモを妨害してなくそうとする者たち、歴史的真実から目を背け、否定して歪曲しようとする者たち、被害者を侮辱して名誉毀損を行う者たち、活動家らと参加者を侮辱し、人権侵害をはばからない反民族、反民主、反人権勢力に屈することなく対抗し、水曜デモを再び揺るぎないものにしようと思います。

人権と平和の場、出会いと疎通の場、理解と共感の場、記憶と教育の場である水曜デモの精神を継承し、拡張しようと思います。

被害者が全員亡くなればこの問題が永遠に消えると信じる日本政府と極右歴史否定勢力が歴史の法廷に立たせられる時、どんな結果がもたらされるのかを明確に見せつけようと思います。彼らの誤った判断が傲慢と貪欲、偽善と妄想に基づいていることを明らかにして暴こうと思います。

そのために水曜デモの内容と形式の変化について様々な角度から悩んでいます。国内外極右歴史否定勢力に対する体系的対応も企画しています。去る水曜デモ30周年の朝に進めた国家人権委員会陳情はその手始めとなるでしょう。




再び新しい歴史を書く旅程にみなさまがともに力を添えて下さることを信じます。時には荒々しい風雨に閉ざされ、時には石につまずき、時には道に迷って、時には巨大な障害物にあって遅滞したりもするでしょうが、すべての時点ごとに世界の市民がともにして下さることを信じます。

その道の終わりに日本軍性奴隷制問題の正しい解決があると信じます。




2022年1月12日

正義記憶連帯 理事長 李娜榮



(訳 方清子)