去る11月14日、韓国大法院は尹美香「金福童の希望」代表と正義記憶連帯活動家の上告を棄却、原審判決が確定した。 



この裁判はそもそも、韓国の右翼団体が乱発した告発を受けて、検察が無理な起訴をしたことから始まった。


右翼団体の告発は、2020年5月以降に量産された挺対協・正義連の「不正」に関する報道に根拠を置いていたが、それらの報道が事実ではなかったことが、むしろ検察の起訴内容によって明らかにされた。


「娘の留学費用に公金を流用した」「公金で家を買った」「親族に不正に仕事を与えた」等とセンセーショナルに伝えられたニュースはすべて事実無根であったことが、むしろ検察の捜査によって明らかにされたのである。


それでもなお、検察は尹代表と活動家1名を起訴した。そして、その起訴内容も非常に無理筋なものであったことが一審の裁判過程で多くの証拠と証言で明らかになり、一審裁判所は8つの容疑のうち7つで無罪、残る1つである「横領」容疑についても「尹美香は去る30年間、人的・物的基盤が劣悪な状況でも、挺対協の活動家として勤務しながら日本軍「慰安婦」問題の解決、「慰安婦」ハルモニたちの被害回復等のため寄与してきた」と認め、「有罪と認められた横領額よりも多額の金額を挺対協、正義記憶財団、正義連などに寄付した」ことなどを前提に「尹美香が初めから計画的に挺対協の資金を横領する目的で個人口座を使って後援金を募集したと見ることは難しい」と判示した。



ところが二審では一審で無罪とされた7つの容疑のうち2つが有罪に転じ、「横領」についても有罪が維持され「横領」額も大幅に拡大された。



この二審判決の不当性について、私たちは2023年9月20日付け声明で具体的に明らかにした。 私たちは尹美香代表と挺対協・正義連をやみくもに信じているわけではない。検察の起訴状、一審・二審の判決文を読んだ結果として、無実を確信するにとどまらず、私たちが知っている以上の献身と、より公正であろうとする努力がそこにあったことを改めて知ったからこそ、声を大にして無実を叫ぶのである。



30年間、日本軍「慰安婦」問題の解決と被害者たちの被害回復のために身を粉にしてきた活動家たちが、このような汚名を着せられる不条理と不正義に対し、やりきれない悔しさと怒りをおぼえる。


尹美香代表がこのような濡れ衣を着せられたのには、彼女が日本軍「慰安婦」問題に果たしてきて役割の大きさが反映しているだろう。とりわけ2015年の日韓政府間合意以降、正義連と尹美香代表の存在は日韓両政府にとって極めて邪魔な存在となったことは明白だ。それゆえ私たちは、この一連の動きを日本軍「慰安婦」運動に対する攻撃と見なし、断固として抗議する。 



私たちは今後も揺ぎなく、尹美香代表と「金福童の希望」、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」、そして各国のサバイバー、運動団体と共に日本軍「慰安婦」問題の記憶・継承、正義の解決のために闘い続けることを改めて鮮明にする。 



 2024年12 月2日

日本軍「慰安婦」問題解決全国行動



*参考資料*



https://www.restoringhonor1000.info/2023/09/blog-post_21.html


日本軍「慰安婦」問題解決全国行動 声明 尹美香議員に対する不当判決に強く抗議する





https://www.restoringhonor1000.info/2023/02/blog-post_11.html


〈日本軍「慰安婦」問題解決全国行動〉声明 尹美香氏裁判判決に関して 事実上の無罪判決!! 控訴審でより公正な判断がなされることを願う







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