ベルリン地域議会議員らが少女像の永久設置決議を推進
ユ・ヨンヒョク記者 女性新聞(2024.6.18)
聯合ニュースによると、17日(現地時間)、ベルリン・ミッテ区議会において、社会民主党(SPD)と左派党所属の区議会議員は最近ミッテ区庁に少女像の永久存置を保障し、そのためにベルリン市当局と対話するよう促す内容の決議案を上程した。
区議会議員たちは決議草案で、少女像がベルリン地域共同体の重要なプロジェクトであり、撤去されてはならないと指摘した。また、戦時性暴力被害者を記念する別の記念碑を建立するとしても少女像に代替することはできないと指摘した。
平和の少女像に戦時性暴力被害関連の記念碑を追加して普遍的な展示空間として広げる法案は、これまでずっと議論されてきた。少女像を設置した在ドイツ市民団体コリア協議会も、平和の少女像を拠点とした展示空間の拡大を支持する。
先月、日本の東京を訪問したカイ・ウェグナー・ベルリン市長が少女像に関して「これ以上一方的な表現があってはならない」と発言したことで、少女像の撤去を念頭に置いているのではないかとの推測がされている。
ベルリン平和の少女像は、2020年9月の設置直後、管轄のミッテ区庁が撤去を命じたが、コリア協議会が仮処分申請を出して保留された。ミッテ区議会はその後、何度も存置決議案を採択した。
区議会議員たちは決議案の草案で、以前の議会決議を遵守するよう要求した。また、少女像をめぐる紛争で被害者と加害者を同等に扱うのは歴史修正主義であり、不適切だと指摘した。少女像を韓国の一方的な主張が込められたものとし、両国の外交紛争に引きずり込もうとする日本の立場を迂回的に批判したのだ。
これとは別に、オンラインでは少女像の永久存置を求める請願が発議され、この日まで約7500人が署名した。
コリア協議会も既存の決議案を遵守するよう促すとともに、管轄区役所の行政にベルリン市などが介入しないよう要求した。
また、新しい追悼空間の造成過程に市民社会と学界・芸術家が参加すべきだと主張した。ウェグナー市長は、少女像問題の議論にドイツ駐在の日本大使も参加させると語った。
(訳 方清子)
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