慰安婦被害者の公開証言から30年 沈黙は破られなければならない
(ベルリン=聯合ニュース)イ・ユル特派員 2021.8.9
ISの性奴隷被害者「日本軍慰安婦被害は不当…繰り返されないよう、先に立って沈黙を破る」
コリア協議会とフェミサイド(女性殺害)反対ネットワーク、国際フェミニスト連合は7日(現地時間)ドイツベルリンの抵抗の広場で日本軍慰安婦被害者の公開証言30周年を記念してデモを開催した。
今年は1991年8月14日、日本軍慰安婦被害者金学順ハルモニが沈黙を破って初めて公開証言をして30周年になる年だ。
日本軍慰安婦被害者公開証言30周年を記念してコリア協議会とフェミサイド反対ネットワークがドイツ・ベルリンで主催したデモ。参加者が記念撮影をしている。
コリア協議会慰安婦実務グループ所属でベトナム人であるウヌェン・トゥーは「30年前金学順ハルモニが勇気を振りしぼって公開証言に立ちあがって以後、240人の韓国女性が『私も金学順だ』と証言し、長い沈黙が破られた」としながら「こうした動きは韓国だけでなく北朝鮮、台湾、中国、インドネシア、フィリピン、東ティモール、オランダまで拡散した」と紹介した。
彼は「30年が過ぎた今日まで日本政府は被害者にきちんと謝ったり、被害補償をしないどころか、慰安婦被害者の話を隠したり、偽りで糊塗しようとしている」として、「私たちが被害者の声になって沈黙破ることを継続しなければならない」と話した。
この日のデモにはイスラム過激派武装集団(IS)が行った性奴隷犯罪被害者であるヤジディ教徒マルワ・アル・アリコさんも参席した。マルワさんはISから受けた被害に対して公開証言をした活動家だ。
マルワさんは聯合ニュースとのインタビューで「日本軍慰安婦被害者の証言を聞いた時、とても不当で、私の場合よりさらに残酷で涙を流すほかはなかった」としながら「私たちは互いに理解しあい、どんなことがあったのか話して、共に協力して再びこのような被害が繰り返されないようにしなければならない」と主張した。
彼女は「女性たちが沈黙を強要される場合が多いが、おぞましい被害が繰り返されないようにするには先に立って沈黙を破り、話し続けることが重要」と強調した。
マルワさんは平和の少女像について「両手をぎゅっと握って、私は強い女性だと語っているようで、とても気に入っています」と話した。
イスラム国(IS)は2014年8月イラク・シンジャルを急襲してヤジディ教徒の男性5千人を殺害して女性6千人余りを拉致して性奴隷として虐待した。
この日のデモには50人余りが参加し、参加者はデモを終えて「平和、責任!」を叫んだ。
日本軍慰安婦被害者公開証言30周年を記念してコリア協議会が開いたイスラム国(IS)性的奴隷犯罪被害者であるヤジディ教徒マルワさんとの懇談会参加者が平和の少女像前で記念撮影をしている。
(訳 方清子)
<原文>
https://www.yna.co.kr/view/AKR20210809001500082?input=1195m