<正義連>第1494回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会記者会見 週間報告

 来る8月14日は金学順ハルモニの公開証言から30周年を迎える日です。
 金学順ハルモニは「今でも『日章旗』を見ると悔しくて胸がムカムカする」とおっしゃって「テレビや新聞で、日本が慰安婦を連れて行った事実はないという話を聞くたびに胸が張り裂けそうだ」と、その間押し隠してきた悔しい心情を吐露しました。







以後、国内外市民社会は被害当事者の痛みと悲しみに共感して日本軍性的奴隷制の正義の解決のために手をとってともに闘ってきました。


 それでも日本政府は心のこもった謝罪と法的賠償どころか、歴史否定と歪曲に余念がありません。


去る5月31日、日本の参議院決算委員会で有村治子自民党議員は「世界で日本男性だけ戦時に性欲があったということなのか」として、朝鮮戦争当時米軍を相手にした「慰安隊」に言及しました。 
「歴史的公正性」を云々しながら「戦場や駐屯地で軍人の性問題は古今東西各国、各部隊が悩んできた課題」であるから、日本だけの問題ではないと主張しました。
「(戦争など)有事の際に女性と子どもたちに」起きる不条理なことは「世界でいつもあること」とまで言いました。


 驚きを禁じえません。 
 自国の過ちを隠すための水増し、水泡に流す作戦で、時代に逆行する性差別的な反人権的発言に他ならない。
 女性と児童に対する戦時性暴力と性搾取が許されない反人権的犯罪であるという認識が国際社会に定着して久しいです。男性の性的欲望は女性の身体を通じて解消されなければならない自然現象ではなく、社会的産物であり、歴史的につくられたものであり、いかなる状況においても性暴力を正当化する名分にはならないことも国際社会の普遍的常識です。 



さらに嘆かわしいのは茂木外相です。 
 茂木外相は「有事の際女性と児童に起こる不条理なできごとが世界で常に起こっている現象」というあきれた認識水準で相槌を打ち、日本軍性的奴隷制という世界史に類例のない重大な女性人権侵害制度があたかも「古今東西」の問題であるかのように糊塗して、韓国政府が「ゴールポストを動かしている」と非難しました。 
 反省のない加害者による厚顔無恥な歴史の逆転です。


 「軍の関与はなかった、軍の関与はあった、個人業者の問題だ、強制性はあった、強制連行はなかった、傷つけた、本人の意志に反した、自発的にお金を儲けに行った公娼だ、慰労金だ、補償金ではない、道義的責任がある、責任がある、法的責任はない、従軍慰安婦、軍慰安婦」など、行ったり来たり、右往左往ゴールポストをむやみに変えてきた主体はまさに日本政府です。
「河野談話」、「村山談話」、「金大中―小渕宣言」など、公式的に認定して協議した数多くの内容を自ら手の平をひっくり返すように「謝罪と反省」はおろか被害者への非難と攻撃をあおって歴史否定勢力拡張の下地を敷いてきたのも日本政府でした。
 植民地不法支配、不法連行、不法性奴隷制の責任を否定し、大韓民国の主権を侵害する妄言を日常とし、韓日関係の構造的葛藤をつくりだし、助長し、維持してきたのも日本政府です。 


 
再び確認します。 
 日本軍性奴隷制の正しい問題解決を願う全世界の市民らと、勇気ある被害生存者は日本の犯罪事実認定、公式謝罪、法的賠償、真相究明、責任者処罰、歴史教育と追悼事業を30余年間ひたすら要求してきました。 



 日本政府に強く求めます。
 自己否定の妄言と根拠のないでたらめな言葉の言い変えを中断してください。 
祖先の恥ずかしい過ちによって未来世代にこれ以上歴史の重荷を背負わせないようにしてください。
東北アジアの平和をともに育てていく真のパートナーになってください。 
真実と正義の鏡で自らを映して過去の汚辱を断ち切る時もなかったのでしょうか。 

 被害当事者の公開証言30年という歳月の重さが無駄にならないことを心より望みます。                         

  

          2021年6月2日
正義記憶連帯 理事長 李娜榮

                        (訳 方清子)