<ひろしまネット>「バンカ島虐殺事件」オンライン勉強会のご案内

 ほとんど知られていない日本軍によるインドネシア・
バンカ島での戦争犯罪を知る勉強会です。

申し込みをされ、参加費を納入された方には、録画配信をいたします。
今回はオンラインのみの実施となります。
学生は参加費無料です。是非ともご参加下さい。

4月26日のオーストラリアの新聞『キャンベラ・タイムズ』に、この虐殺事件の
取扱い方に関して現在オーストラリアで起きている議論に関する記事が出ました。
この記事全文の和訳を田中利幸さんがブログ「吹禅」で紹介しています。

バンカ島虐殺事件説明に関して豪州で起きている議論
遺族と戦争博物館の間での論争
http://yjtanaka.blogspot.com/2021/05/blog-post.html

日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク



 ●(以下転送・転載歓迎)
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「日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク」主催オンライン勉強会
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インドネシア・バンカ島虐殺事件から
          戦争責任と#MeToo運動の関連を考える

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■日時:2021年5月15日(土)14:00~16:30
■形式:ZOOMによるオンライン方式
■発表:田中利幸(歴史家、メルボルン在住、日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク・共同代表)
       (二人の遺族からの報告もあります。)
   <3人はオーストラリア・メルボルンからの発表・報告となります
参加費:500円(学生無料)
■申し込み期間:4月20日(火)~5月10日(月)17時

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■申し込み方法
・参加ご希望の方は、メールで連絡先(ianfnet.hiroshima@gmail.com)に
 ①お名前(+フリガナ)
 ②ご住所(都道府県名のみで可)
 ③連絡先(電話番号)
 ④メールアドレス(資料添付で受け取り可能なパソコンアドレス希望)
 ⑤学校名(学生のみ)

以上①~⑤を明記してお申し込みください。お申込みを受け付けましたら、追って参加費の支払い方法をご案内し、入金が確認されましたら、当日のZoomのURL等のご案内をさせて頂きます。

■主催:日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク
■連絡先:メール ianfnet.hiroshima@gmail.com  携帯電話 090-3632-1410

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【発表者からの呼びかけ】


最近、とても偶然ですが、80年前に日本軍の一部隊がインドネシアのバンカ島で豪州軍看護師や民間人を虐殺した事件の被害者のご遺族の方たちと知り合いになる機会を得ました。この方たちは、事件のことだけではなく、遺族としての想いを日本の人たちにぜひ知ってもらいたいという熱い思いを持っておられます。戦争責任をとるための第一歩は、被害者(遺族)の心の痛みを自分の痛みとして深く内面化するという「痛みの共有」であると私は考えています。「痛みの共有」によってこそ、真に人間的な関係を被害者(遺族)の方たちと作ることができるからだと思うからです。そこで、この事件についてできるだけ多くの方たちに知っていただき、ご遺族の方たちの想いにいかにしたら応えることができるのかを、みなさんと一緒に考えることができればと願い、ZOOM勉強会を「日本軍『慰安婦』問題解決ひろしまネットワーク」事務局のご支援をいただき、開かせていただくことにしました。


最近はZOOM会議や講演会が毎日のように行われていますので、ご迷惑かもしれませんが、お時間とご関心がおありのようでしたら、ぜひとも参加していただければ嬉しく思います。とくに若い人たち、学生さんたちに参加していただければと願っています。


【バンカ島虐殺事件の概略】

1942年、(現地時間で)2月16日朝、インドネシアのスマトラ島に隣接する小島、バンカ島のラジーク海岸で21名の豪州軍看護師が、日本軍部隊によって虐殺されてから今年は80年目に当たります。この虐殺事件ではヴィヴィアン・ブルヴィンケルさんという看護師さん1名だけが奇跡的に生き延びました。これら22名の看護師は、日本軍の爆撃機によって沈没されたヴァイナー・ブルック号という船に乗ってオーストラリアに向かっていた65名の看護師たちで、乗船していたのは豪軍看護師を除いて民間人ばかりの300名ほどでした。21名の看護師のほかに12名の看護師が海岸にたどりつかずに溺死し、そのほかの看護師たちは、いくつかのグループになってバンカ島のあちこちにたどりつきました。ブルヴィンケルさんと生き延びた看護師たち32名は抑留所に入れられましたが、ムントク抑留所で4名が、また後に移動させられたベララウ収容所でも4名が亡くなっています。

長い抑留所生活の後、戦後無事にオーストラリアに戻ったブルヴィンケルさんは、上官(男性)に自分を含む看護師全員が強姦されたことを報告しました。ところがその上官は「強姦については触れてはならない」と命令しました。ブルヴィンケルさんは、戦後、東京裁判でこの事件に関する証人喚問を受けましたが、そのため、証言では看護師たちが虐殺される前に強姦された事実については一言も触れませんでした。ブルヴィンケルさんは2000年7月に亡くなられましたが、2019年4月になって、初めてこの真実が女性の研究者によって明らかにされました。さらに、抑留所生活中に、日本軍は看護師たちに「慰安婦」となるよう強要しましたが、若い看護師たちを守るために4名の比較的歳上の看護師たちが「慰安婦」になることを承諾しました。しかし、この事実も、戦後、公的に明らかにされることはありませんでした。



日本では「南京虐殺」や「慰安婦制度」という軍性暴力については広く知られていますが、連合軍側の女性に対する性暴力についてはほとんど知られていません。この豪州軍看護師のケースを手がかりに、日本軍のみならず、戦時にはなぜゆえに軍性暴力が頻繁化するのか、さらには被害者側である軍隊の将兵すらが、なぜ自国の女性たちの性暴力被害の実態を隠蔽してしまうのか、といった問題について考えみたいと思います。そのことを通して、軍性暴力被害者に対する「戦争責任」のとりかたはいかにあるべきかについても、みなさんと議論させていただきたいと思います。



日本では「慰安婦バッシング」による軍性暴力という歴史事実の否定をはじめ、性暴力を無罪判決とする裁判ケースの連続など、性暴力の問題を隠蔽しようとする(とくに男たちによる)圧力が強くあります。オーストラリアでも最近、#MeToo運動の高まりで、裁判官、官僚や閣僚による性暴力の被害者が続々と声をあげはじめています。




なぜ多くの男たちは性暴力の問題を認めたがらないのでしょうか?上記の戦争犯罪のケースを手がかりに、性暴力に対する戦争責任問題と#MeToo運動の関連性についても考えてみたいと思います

この勉強会では、バンカ島虐殺事件の被害者の遺族の女性お二人からも、「想い」を語っていただきます(翻訳・通訳付き)。