4月7日のソウルの1486回水曜集会への連帯アピール


(4月7日の韓国水曜行動・記者会見を主管した日本軍「慰安婦」問題解決全国行動からの連帯のあいさつ文です)。



4月7日のソウルの1486回水曜集会への連帯アピール



日本国・滋賀県で、日本軍「慰安婦」問題に最近になってようやく取り組みを始めた者です。



まず、長い間、旧日本軍によるひどい犯罪の歴史の真実を訴え謝罪・賠償などを求め、かつ、日本政府がそれに真面目に対応しないどころか、これに攻撃を加えるような対応に対してもひるまず闘っておられる皆さんに、心から敬意を表します。また一方で、このことの原因が日本にすむ私たちの無関心や誤った認識によるものが大きく、深く反省せざるを得ません。



さて、1月8日のソウル中央地裁の画期的な判決に対して、菅政権は、「主権免除は決まりですから」と、この判決に政府として全く向き合わず、判決は確定しました。



これに関して、あろうことか私が住む滋賀県の県議会において、2月15日に、突如「日本政府に対する損害賠償請求に関する韓国ソウル中央地裁の判決を非難する決議」というものが、提案説明やまともな議論もなく採択されました。ちょうどそのころは、東京オリンピック組織委員会の会長が女性蔑視発言で辞任し、日本国内では女性の人権尊重の実態が全社会的に問題とされている、その真っただ中で、女性への最悪の人権侵害というべき「慰安婦」問題について、韓国を非難する決議があったのです。



これには、県民として許すことができず、3月4日に滋賀県議会に質問状を提出し、滋賀県庁前で抗議集会を開催しました。
抗議集会は、急遽の行動でしたが多くの県民が集まり成功したと思っていたら、今度は、滋賀県内の東近江市議会が、日本政府などに対して「元慰安婦等による日本政府に対する損害賠償請求訴訟に関する韓国ソウル中央地裁の判決に対して断固たる措置を求める意見書(案)」を提案するという情報が入りました。



これは県議会決議よりもさらに内容がひどく、ソウル地裁判決を「常軌を逸したもの」と罵倒し、「慰安婦」問題は「戦後に作り上げられた政治問題」と事実をねじ曲げ人権問題であることを否定し、日本政府に「断固たる措置」を求めるものでした。



これについて、東近江市民も許せないと立ち上がり、3月15日の市議会本会議に提案される直前に、多くの市民・議員・女性団体などが市役所前に集まり「意見書を採択しないで」と要請する集会を開催しました。



そのあと、市議会本会議で意見書案が提案され、これに対して、「主権免除」の考えは19世紀までのことなのに、「常軌を逸した」ソウル地裁判決となぜ言えるのか、また、「慰安婦」被害者個人の賠償請求権は日本政府も認めているのに、「日韓請求権協定に反する」としている根拠は何か。植民地支配・侵略戦争をどう考えているのか、「慰安婦」問題のことを認めた「河野談話」をどう考えるかなどと、二人の議員が質問をしました。提案した議員は、日本政府がこの判決を受け入れないとしているなどと、しどろもどろの答弁に終始していました。



その後、この意見書案は3月25日の市議会本会議で、改めて審議されました。
これに先立ち、私たち市民は、朝から市役所前で市民と市職員、議員に、この意見書を採択しないよう求めるチラシを配布しながら宣伝活動を行ったうえで、本会議を傍聴しました。

本会議では、4人の議員が、意見書案は「慰安婦」問題への間違った認識があり、日韓の関係悪化を招くことや、「慰安婦」問題は決して「作り上げられた問題」などというものではない。判決は正当で「常軌を逸したもの」ではないと、採択反対を主張しました。



一方保守派は、1人の議員が日本政府の言い分をそのまま繰り返したような発言に終始しました。



また、全国から少なくとも44を超える「採択するな」という要請文や電話Faxメールなどが東近江市議会に届いていました。
しかし、採決では、賛成が16名、反対が7名、棄権が1名ということで、大変残念ながら意見書は可決されてしまいました。



今回の滋賀県議会と東近江市議会の決議や意見書の採択は、全く許すことはできません。そして、何よりも、この二つを採択させてしまったことについて、「慰安婦」被害者の皆さんと、多くの支援者の皆さんに、私は心から謝罪します。



ただ、今回、私たちは、滋賀で初めて「慰安婦」問題に関して議会に対する行動に取り組み、また21日には急遽「#DontBeSilentと『慰安婦問題』」というテーマで講演・学習会も開催し、これら一連の行動に参加した方は、延べ180人を超えていると思います。
また、一部の新聞も協力してくれました。



しかし、県議会も東近江市議会でも、ひどい決議などが結果的には可決されたという事実を重く受け止め、しっかりと見据えたうえで、逆にこれを一つの契機として「慰安婦」問題の真の解決に向けて、「慰安婦」被害者の皆さんにどこまでも寄り添い、多くの支援者の皆さんの闘いに学びながら、私たちも取り組んでいきますのでよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。



滋賀県議会・東近江市議会ウォッチアクション  木村 幸雄