<正義連> 第1482回日本軍性的奴隷制問題解決のための定期水曜集会・記者会見 週間報告

 


  ーアカデミーにおける歴史否定論が全世界

   を揺るがしていますー




ハーバード法科大学三菱教授ジョン・ マーク・ラムザイヤーの「太平洋戦争当時の性の契約」という論文に触発された「事態」は、実際のところ歴史的に根を持つ新しくもない現象です。近年では日本軍

「慰安婦」は性奴隷ではなく、儲かる「売春婦」だったと主張した国内研究者がいたし、もう少し遡れば「朝鮮人慰安婦と日本人兵士との関係は構造的に『同じ日本人』として『同志的関係』であった」と主張して国内外で大きな賞賛を受けたある研究者の著書があります。




「植民地近代化論」と1910年強制併合の合法性を主張した学者たちも退屈しないでしょう。不正と嫌悪に対抗する者には「反日種族主義者」あるいは「従北左派」と烙印することもありました。普遍的な女性の人権をいわば「極端なフェミニスト」と追い立てて、植民地支配の責任を論じれば「民族主義者」で片付けることもよくありました。





アカデミーの歴史否定論はこの社会のあちこちに渦巻いていたし、虎視耽々と機会を狙って事実を歪曲し、捻じ曲げていました。その深い根源に武力で他民族を支配して、搾取と収奪で抑圧し、蔑視と差別で従順にさせ「皇国臣民」に仕立て上げる日本帝国主義の影があります。公式的に植民地が終息して75年が過ぎるというのに周辺列強の支配からいまだ抜け出せない分断国家大韓民国の地政学的現実があります。半分だけの平和が、言葉だけの人権が、理念と偏向で汚された政争があります。「分かっている」という自負心だけで満たされた一過性の関心と、まき散らされた怒りの表出があります。 




いまや正義連は歴史否定論と歴史修正主義者などに正面から対抗してその根っこを引き抜こうと思います。やせこけていても矛盾に満ちた論理を覆いかぶせて包装する技術、確信にみちた言説と活動を可能にする裏面までも暴こうと思います。



そのためにまずホームページに歴史否定論の内容と反論資料を集めて掲示板を作りました。



今後より多くの資料をアップデートして市民のみなさんが自由に活用できるようにします。個別研究者たちの実体を明らかにすることでさらに一歩進んでこれらの関連を明らかにし、具体的な活動内容まで収集・整理して公開する計画もあります。 




国内外専門家および活動家ネットワークをより一層強化して懇談会、討論会開催はもちろん、未来世代のための教育、出版とコンテンツ作成、交流事業もより一層積極的に進めようと思います。聖公会大学に「日本軍『慰安婦』問題の歴史と運動」という教養授業をすでに準備して進行中であり、金曜日(12日)には「ラムザイヤー教授『事態』を通じてみたアカデミー歴史否定論」というテーマで緊急討論会を開催します。




ナムヌの家の日本軍「慰安婦」歴史館と日本軍「慰安婦」研究会が共同で主催する今回の討論会には保坂祐二世宗大学校教授、金昌禄慶北大学教授、カン・ジョンスク梨花女子大梨花史学研究所研究員、キム・ドゥクチュン国史編纂委員会資料調査室長、朴貞愛エ東北アジア歴史財団研究委員、チョ・ギョンヒ聖公会大教授、トッド・ヘンリーUCサンディエゴ大学教授、金富子東京外国語大教授など国内外専門家たちが参加して歴史的「誤り」が「否定論」に変化してきた過程を議論し、ラムザイヤー教授論文のいたるところに入り込んでいる人種差別と少数者嫌悪、女性嫌悪などを暴く予定です。 





正義と真実を追求する国内外市民が私たちと手を握って歴史否定勢力に対抗して下さることを信じます。




希望を積みあげて着実に歴史を正して、ついには平和と共存、平等と人権という共通の価値をこの地に実現してくださることを願います。 重くて暗い歴史の荷物を脱いで未来世代が自由にその価値を享受する時までともにして下さることを切にお願い致します。

  

2021年3月10日

正義記憶連帯 理事長 李娜榮

(訳 方清子)