尹美香氏の「検察の捜査結果発表に対する立場表明」

  
本日、検察は私と挺対協常任理事を在宅起訴するという内容の捜査結果を発表しました。


この3ヵ月間、私と団体、そして活動家たちは誠実に捜査に臨み、充分に釈明しました。にもかかわらず在宅起訴を強行した検察の捜査結果発表に対し深い遺憾の意を表明します。

 


() まず初めに、検察が主張する補助金不正受給および詐欺容疑について、戦争と女性の人権博物館および挺対協は、定められた手続きに従って、必要な書類の全てを提出して、要件を整えた上で補助金を受領し執行したことを申し上げます。


 検察補助金支援事業を通して活動家たちが正当な労働の対価として受け取った人権費を団体に寄付した事実を、不正や詐欺と歪曲・中傷してはいけません。

 


() 検察は、寄付金品募集法違反を主張していますが、挺対協は定款でも明らかにしている通り、挺対協の活動の趣旨に共感し支持する後援会員たちの会費で主に運営されました。金福童ハルモニの葬儀費用など通常の寄付金とは異なる性格の弔意金まで違法行為扱いしています。

 


(サ)検察は、私が募金に個人名義の口座を使用したことが業務上の横領にあたると主張しています。しかし、募金された金員は全額、公的な用途に使用されており、尹美香個人が私的に流用したことはありません。

 

(タ)検察は、「慰安婦」被害者ハルモニの「女性人権賞の賞金」寄付について準詐欺を主張しています。当時、ハルモニたちは「女性人権賞」の意味を明らかに理解していましたし、それに賛同して自発的に賞金を寄付されました。重症の認知症を患っているハルモニを騙したという主張は、当該ハルモニの精神的・肉体的主体性を無視したものです。「慰安婦」被害者を再び侮辱する主張に、検察は責任を負わなければなりません。

 


(安城ヒーリングセンターの購入過程をめぐって業務上の背任容疑を検察は主張しています。理事会できちんと価格について審査せずに売却人に財産上の利益を取得させ挺対協に損害を与えたとしていますが、検察は挺対協の全ての会議録を確認しており、挺対協に損害となる事項でもなかったので背任とは言えません。この問題と関連して一方では背任容疑はないと発表しており、検察の調査結果はちぐはぐです。

 


(ハ)安城ヒーリングセンターを未申告宿泊業所と見なした検察の見方は嘆かわしいばかりです。安城ヒーリングセンターは、日本軍「慰安婦」被害者たちのための空間でしたが、これを活用できる状況になりませんでした。しかし、安城ヒーリングセンターは日本軍「慰安婦」被害者たちの精神を正しく受け継ぐための平和と連帯の空間として活用され、この空間を活用する団体に空間使用に対する責任性を与えるために所定の費用を受け取ったのです。あたかも安城ヒーリングセンターが宿泊施設であったかのように見なした検察の扱いは不当です。

 


 30年間、挺対協、正義連と活動家たちは、日本軍「慰安婦」被害者たちの生活の安定と人権増進のために献身し、国際社会に日本軍「慰安婦」問題の実態を知らせ世論形成する上で孤軍奮闘してきました。本日の検察の捜査結果発表をもって、日本軍「慰安婦」問題解決運動の30年間の歴史と大義を壊すことはできません。これまでと同様に今後も、国民の皆さまが日本軍「慰安婦」問題解決のために共に歩んでくださると信じています。



 ハルモニの傍らで、たくさんの方々の応援と連帯を受けた市民運動家として、今や国民の貴い気持ちを受けてこの場に立った国会議員として、挫折感を克服して立ち上がり、今後、誠実に裁判に臨みます。今後、検察の告訴状、証拠記録を受け取ったら、それを子細に検討し、裁判で私の潔白を証明していきます。

 


 国家と国民が危機に瀕した厳しい状況の中で、私の事件によって国民の皆さまにご心配をおかけして申し訳ありません。今後、国会議員としての役割を充実に果たし、国難克服のため最善の努力を尽くすことをお約束します。


2020914

尹美香

(訳:梁澄子)