第1458回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会記者会見・週間報告(2020.9.23)

  


 日本の菅義偉政権が公式に発足しました。内閣の面々を見ると、前首相の内閣の主要人物らが陣取る中、日本帝国敗戦日の8月15日に靖国神社を参拝する極右人物までが含まれており、憂慮に堪えません。自ら公言してきたように「安倍政権の継承」の意志をはっきりと示しているようです。万が一「戦争のできる国」への移行を図る改憲を進めたりすれば、韓日関係は取り返しがつかなくなるでしょう。幸い菅新首相が「実用主義的傾向」を持ち、日本国内からの様々な注文も出ていると伝えられているので、期待を捨てはしまいと思います。韓国政府もまた、歴史問題の解決という原則を前提に「未来志向的かつ互恵的な実質の協力関係」を目指すとのことなので、見守ってみようと思います。ただ、状況ごとの弥縫策がもっと悪い結果を招いてしまった過去を想起します。





もう一度強調します。


日本軍「慰安婦」問題は、歴史上の最も残酷な戦争犯罪であり、女性の生涯と人権を徹底的に踏みにじった集団的性搾取制度であり、フェミサイドです。日本政府によって徹底して企画・実行されたものですが、これまで被害者に対する真摯な謝罪と法的賠償は行われていません。加害者たちは、人間としてあるまじき事を犯しておきながら、否認と否定、歴史歪曲と被害者への非難を常としてきました。



正義連は、この30年余りの間、この問題を世界に知らせ、国際社会における公論化に努め、被害者とともに問題解決のために闘ってきました。極右の歴史修正主義者による広範囲な妨害行為と弾圧にもかかわらず、屈することなく一つの道を歩んできました。終戦と解放75周年になっても変わらぬ植民地主義に対抗して、百尺竿頭に一歩を進むような数々の峠を越え、最前線の激しい狂風に耐えてきました。



故に、惨憺たる思いです。


被害生存者の人生に関心すらなかった人々が、被害者と共に歩み、誠心を尽くして被害者の心にふれあいながらトラウマの治癒に貢献した人々の口に蓋をし、無力化する先頭に立っています。検察から容疑なしと終結された事柄、当事者がすでに帰らぬ人となり解明さえ不可能な事柄を引っ張り出して、恣意的に裁断し裁断して推測し、故人の名誉を地に落とし、世界に平和と女性人権の価値を広く知らしめた被害生存者の尊い行為を貶める蛮行を犯しています。問題解決の妨害に明け暮れていた勢力が、今や声をそろえて運動の歴史を傷つけ、植民地の足かせをもって再び束縛しようとしています。30年どころか、75年の時間を逆に戻そうとしています。



重ね重ね訴えます。


植民地の最も深くて広い陰である分断体制と、日帝によって移植された無慈悲な性搾取制度は、いまも「現在進行形」です。民族の自尊を踏みにじる行為、女性人権の侵害に目をつぶる行為、果たせなかった責任を後世に押し付ける行為、自らの立ち位置を忘却したまま客観性を口実に観望する行為、恥じることもなく民主人権集団を弾圧する行為、それらすべてを止めてください。何よりも日本政府は、歴史と真摯に向き合って先祖が犯した過ちがこれ以上未来世代の重荷とならないようにしてください。一般の性暴力事件でも最も基本中の基本とされる事実の認定と率直な謝罪、真相究明と法的責任を果たしてください。相互互恵の関係を目指す私たちみんなの希望は、そうしてこそ実現されることでしょう。



韓日両国政府が、植民地の長年の足かせを解いて、尊敬される人権先進国家としての同等なパートナーとして、北東アジアの平和秩序を新たに切りひらいてくれることを心から願います。


2020年9月23日

正義記憶連帯 理事長 李娜栄(イ・ナヨン)


(訳:正義連)